中学生の学校ワークが終わらない原因と対策|早く終わらせる方法を現役塾長が解説

学校ワークが終わらず困っている中学生と見守る母親、オレンジペンと赤シートを使った勉強法のアイキャッチ画像
20年以上の指導経験 学校ワーク対策 定期テスト 中学生も読める

学校ワーク、まだ終わっていませんか?

テスト前にワークが残っているなら、
残りページと期限を確認して、分からない問題には印をつけて先へ進みます。

「テスト前なのに、学校ワークがまだ終わっていない」「提出物を終わらせるだけで精一杯になっている」「ワークは終わったのに、テストの点数が上がらない」

この記事は、中学生本人が自分でワークを進める方法を中心に書いています。後半では、保護者が手伝うときの声かけや関わり方も紹介します。

学校ワークは、提出するためだけのものではありません。間違えた問題をもう一度解き、テストで自分の力で解ける状態にするための教材です。

20年以上中学生を指導してきた中で、学校ワークが間に合わないという相談を何度も受けてきました。テストまで1週間あるとき、3日前、前日では、やることが変わります。残り時間に合わせた立て直し方も順にお話しします。

学校ワークを早く終わらせるときの進め方
  • 残りページ数と提出期限を確認する
  • 1問に時間をかけすぎず、分からない問題には印をつけて先へ進む
  • 答え合わせをためず、区切りごとに確認する
  • 提出に必要な範囲を先に終わらせる
  • 間違えた問題は、最後にもう一度解き直す

テストまで1週間あるとき、3日前、前日では、残り時間が違います。後半で、それぞれの立て直し方を分けています。

この記事でわかること

  • 中学生の学校ワークが終わらない主な原因
  • 保護者と塾で違う「ワークが終わらない」の基準
  • 学年別・教科別にワークが進まなくなる理由
  • ワークを「終わらせるだけ」で点数が伸びない理由
  • テスト1週間前・3日前にワークが残っているときの立て直し方
  • オレンジペン&赤シート勉強法の具体的なやり方
  • 保護者がやりがちなNG対応
  • 学校ワークと通信教育・タブレット教材の使い分け
  • 学校ワークで分からない問題が多いときの教材の選び方
目次

そもそも「学校ワークが終わらない」とはどんな状態か

「学校ワークが終わらない」といっても、保護者と塾では基準が少し違います。

この違いを整理すると、今のお子さんがどの段階なのかが分かります。

親としては、テスト前日にワークが終わっていないと、かなり焦ります……。

お母さん
お母さん
岩澤コーチ
岩澤コーチ

保護者目線では「提出に間に合うか」が気になりますよね。塾では、そこに「復習する時間が残っているか」も加えます。

保護者目線

提出日前日でも1周目が終わっていない、または2周目・3周目の復習まで進めていない状態。

塾目線

テスト1週間前に1周目が終わっておらず、復習する時間が残っていない状態。

保護者目線では「前日でも1周目が終わっていない」状態

保護者の方が「ワークが終わらない」と感じるのは、テスト前日になっても1周目が終わっていない状態が多いと思います。または、なんとか1周目は終わったものの、2周目・3周目の復習まで進めていない状態も含まれるでしょう。

提出物としては何とか間に合っても、復習まで終わっていなければ、テストの点数を上げるための時間が足りません。

学校ワークの役割

学校ワークは、提出するためだけのものではありません。1周目で分からない問題を見つけ、2周目・3周目で解ける問題に変えていきます。そこまでやって、テスト勉強になります。

塾目線では「1週間前に1周目が終わっていない」状態

塾では、もう少し早い基準を使います。理想は、テスト1週間前には、学校でまだ習っていない範囲以外のワーク1周目を終えていることです。

そこから2周目・3周目に入り、間違えた問題、分からなかった問題、覚えきれていない問題を復習していきます。

塾で重視していること

提出日に間に合うかどうかだけではなく、復習する時間が残っているかどうかを重視します。

テスト直前まで1周目を埋めている状態だと、間違えた問題を解き直す時間がほとんど残りません。

中学生の学校ワークが終わらない原因は「やる気」だけではない

学校ワークが終わらないと、つい「やる気がないから」「さぼっているから」と見えてしまうかもしれません。もちろん、後回しにしてしまうこともあります。

ただ、塾で指導していると、原因はそれだけではありません。「時間の使い方」「計画の甘さ」「分からない問題に時間がかかる」など、いくつかの原因が重なっていることがあります。

中学生の学校ワークが終わらない主な原因として、ギリギリ癖・書いたら終わり・時間不足・見積もりの甘さをまとめた図解
中学生の学校ワークが終わらない原因は、やる気だけでなく、始める時期・時間管理・ワークの使い方にもあります。

原因1:ギリギリ癖

毎回テスト直前になってから動き出し、復習時間が残らない。

原因2:書いたら終わり

答えを書いて提出することが目的になっている。

原因3:時間不足

塾・部活・習い事に追われ、ワーク時間が確保できていない。

原因4:見積もりが甘い

ページ数だけで計画し、分からない問題にかかる時間を考えていない。

ぎりぎりに始める癖がついている

塾でよくあるのは、毎回ぎりぎりになってから始めることです。テスト範囲が発表されても、最初の数日はあまり動かず、「まだ大丈夫」「土日にまとめてやれば終わる」と考えているうちに、気づけばテスト1週間前、あるいは3日前になっています。

これまで提出だけは何とか間に合わせてきた生徒は、「今回も間に合う」と考えて、始める時期が遅くなることがあります。ぎりぎりに終わらせると、ワークは「提出するための作業」になりがちです。

本来なら、間違えた問題を解き直したり、覚え直したりする時間が必要です。開始が遅いと、その時間がほとんど残りません。

答えを写して時間短縮しようとする

ワークが間に合わなくなると、答えを写して提出だけしようとする生徒もいます。ただ、私がこれまで指導してきた生徒を振り返ると、答えを写して終わらせるケースばかりではありません。間に合わせようとして真面目に取り組む生徒の方が多いです。

問題は、答えを写すことそのものよりも、「全部書いたから終わり」と考えてしまうことです。ワークの目的は、空欄を埋めることではありません。

できる問題とできない問題を分け、できない問題をできるようにすることが目的です。答えを写して終わりにしてしまうと、提出物としては完成していても、テスト本番で自分の力で解けるようにはなりません。

岩澤コーチ
岩澤コーチ

答えを写していることに気づいたときも、まず責めず、「何点を取りたいのか」「どの問題を自分で解けるようにしたいのか」から話し合います。

  • 何点を取りたいのか
  • そのために、どの問題をできるようにしたいのか
  • 今回はどこまでやり直せそうか

塾や習い事の課題に追われている

学校ワークが終わらない理由として、さぼっているのではなく、塾や習い事の課題に追われているケースもあります。部活、習い事、塾の宿題、家庭での予定など、中学生は想像以上に忙しいです。

その中で学校ワークを後回しにしてしまうと、テスト前に一気に負担が重くなります。「塾の宿題をやっているから大丈夫」「習い事も頑張っているから仕方ない」と考えることもあります。ただ、定期テストでは学校ワークも重要です。

学校ワークに取り組む時間を、あらかじめ予定の中に入れておくことが大切です。

計画の見積もりが甘い

「今日は10ページ進める」「土日で全部終わらせる」と計画を立てること自体は良いことです。しかし、実際に始めると、思ったより時間がかかることがあります。

  • 分からない問題に時間がかかる
  • 調べながら進める
  • 答え合わせに時間がかかる
  • 間違い直しまでやると、さらに時間が必要になる

学校ワークは「ページ数」だけで計画すると、予定より遅れることがあります。何ページ進めるかだけでなく、そのページを自分で解けるようにするまでに、どれくらい時間がかかるかも考えます。

提出することがゴールになっている

学校ワークは終わっているのに点数が上がらない場合、提出することがゴールになっていることがあります。

提出物をきちんと出すことも大切です。内申点にも関わりますし、期限を守る力も必要です。ただ、定期テストで点数を取るには、提出して終わりでは足りません。

  • 間違えた問題を覚える
  • もう一度解き直す
  • 解説を読んで理解する
  • 時間を空けて、また確認する

ここまでやって、学校ワークがテスト勉強になります。

学年・教科によってワークが終わらない理由は違う

学校ワークが終わらない理由は、学年や教科によっても少し違います。特に中1の最初のテスト、期末テストの実技教科、数学・英語、理科・社会では、つまずき方が変わります。

中1は最初のテストで何から始めるか分からない

中1の最初の定期テストは、勉強のやり方を知っているかどうかで差が出るテストです。理由は、中学の勉強方法をまだ経験していないことが多いからです。

  • 学校ワークを進める
  • 答え合わせをする
  • 間違えた問題を直す
  • テスト範囲を何周も復習する

この流れをまだ経験していないため、スタートが遅れることがあります。中1の早い段階で学校ワークの進め方を身につけることが大切です。その後の定期テストでも同じ流れを使えます。

岩澤コーチの現場メモ

武道や茶道に「守破離」という言葉があります。私自身、剣道で稽古を積んできた中で、まずは基本の「型」を体に入れる時期の大切さを実感してきました。中学生の勉強も同じです。最初は型通りにやってみる。そこからが、自分なりの勉強法を見つける土台になります。

中1の期末は、実技教科のワークやプリントも後回しになる

中1の中間テストは、5教科中心の学校も多いと思います。その影響で、期末テストでも英語・数学・国語・理科・社会の5教科中心に考えてしまうことがあります。

しかし、期末テストでは、音楽・美術・保健体育・技術家庭などの実技教科が入ってくることがあります。実技教科は、ワークやプリント、授業中の配布物から出題されることも多く、後回しにすると、直前に慌てることがあります。

実技教科も内申点に関わる大切な教科です。期末テストでは、5教科だけでなく、実技教科の提出物やプリントも早めに確認しておきましょう。

数学・英語は、分からない問題に時間がかかる

数学や英語は、分からない問題が続くと時間がかかる教科です。数学は、途中式や考え方が分からないと、答えだけを確認しても解き方までは分からないことがあります。

英語も、単語・文法・本文の理解が不足していると、ワークがなかなか進みません。数学と英語は、早めに取りかかることが大切です。

岩澤コーチ
岩澤コーチ

数学と英語は、分からないところを早めに見つけたい教科です。テスト前日に解けない問題が大量に残ると、立て直しが難しくなります。

理科・社会は「量が多くて間に合わない」

理科や社会は、分かる・分からない以前に、覚える量が多くて間に合わないことがあります。用語、漢字、図、資料、実験、年号、地理、歴史、公民など、テスト範囲が広いと直前に一気に覚えるのは大変です。

理科・社会は、後ほど解説するオレンジペン&赤シート勉強法と相性が良い教科です。間違えた用語やまだ覚えていない語句をオレンジペンで書き、赤シートで隠して何度も確認することで、暗記の精度が上がります。

中2・中3で毎回間に合わない場合は原因を見極める

中2・中3になると、定期テストの流れにはある程度慣れてきます。それでも毎回ワークが間に合わない場合は、何か原因があるはずです。

  • 目標がない
  • 習い事や部活で時間が足りない
  • 始める時期が遅い
  • 分からない問題に時間がかかっている
  • 勉強のやり方が合っていない
  • 提出することだけが目的になっている

「また終わっていない」と叱るだけでは、同じことを繰り返してしまいます。なぜ間に合わないのか、何に時間がかかっているのか、次はいつから始めるのかを一緒に確認しましょう。

学校ワークが終わっていないことを、いつ頃から気にし始めるのか

塾で生徒と話していると、学校ワークが終わっていないことを気にし始めるのは、テスト1週間前から3日前くらいが多いです。前日になって焦る生徒もいますが、その場合は「とりあえず提出できればよい」という状態になっていることが多いです。

テスト1週間前から3日前に気にし始めることが多い

テスト1週間前になると、提出日が近づいてきます。周りの友だちもワークの話をし始め、「もう終わった?」「あと何ページ?」「答え合わせした?」という会話の中で、自分が遅れていることに気づくこともあります。

1週間前からでも、残りページ数を確認して締切りを作れば、復習の時間を少しでも残せます。

前日になると「提出できればよい」と考えてしまいがち

前日になると、「とりあえず出せればよい」と考えてしまいがちです。提出物は出す必要があります。

しかし、前日に1周目を埋めている状態では、間違えた問題を解き直す時間がほとんどありません。テスト本番で点数を取るには、ワークを埋めるだけでは足りません。

前日にやりたいこと

前日は、新しい問題を大量に進める日ではなく、これまでに間違えた問題を最終確認する日にしたいところです。

理想はテスト1週間前に未習範囲以外を終わらせること

学習塾アイリスでは、基本的に、テスト1週間前には学校でまだ習っていない範囲以外のワークを終わらせるように指導しています。できれば、その時点で2周目に入っているくらいが理想です。

なぜなら、テスト直前の1週間は、ワークを埋める時間ではなく、間違えた問題を解き直す時間にしたいからです。

ワークを終わらせるだけでは点数が上がらない理由

学校ワークは、定期テスト対策の中心になる教材です。ただし、使い方を間違えると、時間をかけたわりに点数が伸びないことがあります。

一番大きな原因は、ワークを「提出物」としか考えていないことです。

1周目は「できる問題」と「できない問題」を分ける作業

ワークの1周目は、最初から全部できなくてもかまいません。1周目では、自分がどこでつまずくのかを確認します

岩澤コーチ
岩澤コーチ

ワークの1周目は、勉強というより、どの敵に勝てるか、どの敵に負けるかを見極めるゲームのようなものです。

  • すぐに解ける問題
  • 少し考えれば解ける問題
  • まったく分からない問題
  • 解説を読めば分かる問題
  • 先生に聞かないと分からない問題

1周目では、自力で正解できた問題に〇、間違えた問題・自信がなかった問題・飛ばした問題に✓をつけます。2周目は、✓がついた問題からやり直します。

答え合わせと解説理解から本当の勉強が始まる

ワークは、解いて終わりではありません。答え合わせをして、間違えた問題を見つけ、解説を読んで、なぜそうなるのかを理解するところから、点数を上げるための勉強が始まります。

  • 答え合わせをして、間違えた問題を見つける
  • 解説を読んで、なぜそうなるのかを理解する
  • 分からないところは質問する
  • そのあとで、もう一度自分の力で言える・解ける状態にする

凡ミスにも✓をつけて、もう一度やり直す

ワークの丸つけを確認していると、凡ミスにも✓をつけて、もう一度やり直している生徒がいます。

「答えを確認したら分かったから」「本当は分かっていたから」「ただの計算ミスだから」という理由で〇にしてしまうと、同じミスを次のテストでも繰り返します。凡ミスも、テスト本番では失点です。

高得点を取る生徒の丸つけ

私の塾で90点台や100点を取る生徒は、凡ミスでも〇にせず、✓をつけてもう一度やり直しています。

現役塾長がすすめる「オレンジペン&赤シート勉強法」

ここからは、学習塾アイリスで実際に指導している学校ワークの進め方です。ここでは「オレンジペン&赤シート勉強法」と呼びます。

オレンジペンと赤シートを使った学校ワーク勉強法を5ステップで説明した図解
学校ワークで間違えた問題を直す「オレンジペン&赤シート勉強法」の流れです。

用意するものは、学校ワーク、オレンジペン、赤シートの3つだけです。やり方はシンプルですが、正しく続けると、ただワークを埋めるだけの勉強から、間違いを直す勉強に変わります。

1周目は分からない問題を飛ばして進める

ワークの1周目は、分からない1問に時間をかけすぎないようにします。考えることは必要ですが、1問に時間をかけすぎると、ワーク全体が進みません。

1周目では、自力で正解できた問題に〇、間違えた問題・自信がなかった問題・飛ばした問題に✓をつけます。分からない問題は、いったん飛ばしてもかまいません。

答え合わせをして、間違えた問題をオレンジペンで書く

1周目を解いたら、必ず答え合わせをします。✓をつけた問題は、オレンジペンで正しい答えを書きます

オレンジペンで書いた文字は、赤シートをかぶせると隠れます。答えを隠して、もう一度自分で答えを出すために使います。

学校で答えの色が決まっているとき

学校によっては、ワークに書く答えの色が決まっています。オレンジペンを使う前に、先生へ「赤シートで隠して何度も復習したいので、間違えた答えをオレンジペンで書いてもいいですか?」と聞いてみてください。

問題番号の横に✓・△・×・〇を残す

正しい答えを書いたら、問題番号の横の✓に続けて、解説を読んで分かったかどうかを記録します。

記号 意味
間違えた・自信がなかった・飛ばした問題
解説や先生の説明で分かった問題
× 解説を読んでも分からなかった問題
自力で正解できた問題。やり直しで正解したときも、印の続きに〇を足す

1回目に間違えて、解説を読んで分かったら「✓△」。解説を読んでも分からなければ「✓×」です。印を続けて書くと、その問題をどこまでやり直したかが残ります。

✓×の問題は質問して、分かったら△を足す

「✓×」になった問題は、そのままにしません。学校や塾の先生に質問する、解説動画や教材で調べるなど、分かる方法を使います。

質問して分かったら、×の続きに△を書いて「✓×△」にします。その後は、自力で解けるかを何度か確かめます。

2周目以降は、✓がついた問題を赤シートで隠してやり直す

2周目以降は、✓がついた問題を中心に、オレンジペンで書いた答えを赤シートで隠します。答えを隠した状態で、もう一度自分で解きます。

  • 英単語や用語なら、答えを言えるか確認する
  • 数学なら、答えだけでなく、もう一度自分の手で解く
  • 理科や社会なら、語句だけでなく、理由や関係も説明できるか確認する

答えが書いてある状態で分かった気になるのではなく、隠しても自分で答えを出せるかを確かめます。テスト本番では、答えは書かれていません。

自力でできたら、印の続きに〇を書く

赤シートで隠して、自力で答えられた・解けたら、印の続きに〇を書きます。次の日や数日後にも同じ問題をやり、できたら〇を足します。

テスト前日の理想形

1回目に間違えて、解説を読んで分かった問題なら「✓△〇〇〇」。先生に聞いて分かった問題なら「✓×△〇〇〇」。問題の横に、やり直した記録が残ります。

学校ワークは何周すればいいのか

学校ワークは、目安としては3周以上をおすすめします。 「3周したら終わり」ではありません。間違えた問題が自力で解けるようになっているかを最後に確かめます。

1周目は、できる問題とできない問題を分ける時間です。 2周目・3周目以降は、間違えた問題や自信がなかった問題を、時間を空けながら確認していきます。

私の塾では、間違えた問題は〇が3つ以上、できれば5つほどつくまで繰り返すように伝えています。 朝にできた問題を夜にもう一度、翌日や3日後にももう一度解くと、一時的に答えを覚えていただけか、本当に解けるようになったかの違いが分かります。

高得点を狙うなら、九九のように出てくる状態を目指す

高得点を狙う生徒には、私はよく「問題を読んだら、九九のように答えや解き方が出てくる状態を目指そう」と伝えます。

  • 自分で解ける
  • 説明できる
  • 時間を空けても思い出せる

ここまでできると、テスト本番でも答えや解き方を思い出せます。

学校ワークを早く終わらせる方法|分からない問題は印をつけて先へ進む

学校ワークを早く終わらせるときは、1問に時間をかけすぎないことと、今日終えるページを先に決めることです。 分からない問題には印をつけて先へ進み、答え合わせのときに戻ります。

  • 残りページ数と提出期限を確認する
  • 今日終えるページを決める
  • 分からない問題は印をつけて先へ進む
  • 区切りごとに答え合わせをする
  • 最後に印をつけた問題へ戻る

「いつかやる」では後回しになりがちなので、ここからはテスト日から逆算して締切りを決めます。

定期テストに向けて3週間前・2週間前・1週間前に学校ワークを進める逆算スケジュールをまとめた図解
学校ワークは、3週間前から逆算して進めると、テスト直前に復習する時間を残せます。

3週間前|エンジンをかける

すでに習ったところの教科書を読み、学校ワークを少しずつ進めていきます。数学や英語は分からない問題に時間がかかるので、早めに始めて質問できる日を残します。

2週間前|本格的にテスト勉強を始める

ワークや教科書の問題を解き、答え合わせをします。理由が分からない問題は、この時点で先生に聞きに行くことが大切です。

1週間前|ワーク2周目以降・復習中心にする

書く作業はできるだけ終わらせ、間違えた問題、△や×がついた問題を中心に、赤シートで隠して確認していきます。

6日前〜2日前|過去問・類似問題で仕上げる

仕上がった教科から過去問や類似問題に取り組みます。間違えた問題は、もう一度学校ワークやノートに戻って確認します。

前日|新しいことはせず最終確認をする

これまでに間違えた問題、赤シートで確認した問題、暗記が不安なところを最終確認します。

当日朝|30分だけ見直す

新しいことに手を出さず、間違えた問題リストや赤シート暗記の総ざらいをします。

締切りを守れなかったときは、責めるより再設定する

締切りを決めても、守れないことはあります。そのときに大切なのは、頭ごなしに責めることではありません。

なぜ間に合わなかったのか、何に時間がかかったのか、最短でいつならできるのかを一緒に確認し、もう一度締切りを設定します。

締切りは、子どもを追い詰めるためのものではありません。次に何をするか決めるための目印です。

ワークが遅れているときの立て直し方

すでにテスト前で、学校ワークがかなり遅れている場合もあると思います。その場合は、感情的に責めず、残り日数に合わせて立て直します

テスト1週間前に学校ワークが終わっていない場合

テスト1週間前に学校ワークが終わっていない場合は、まず「全部を完璧にする」よりも、提出できる状態にすることを優先します。

1週間前からの立て直し方
  • 残りページ数を教科別に確認する
  • 提出期限が早い教科から優先する
  • 1問に時間をかけすぎない
  • 1回目で解けなかった問題には印をつける
  • テスト前日は印のついた問題だけを解き直す

1週間前なら、まだ立て直せる可能性があります。「全部をきれいに仕上げる」ことにこだわりすぎず、提出物として終える部分と、間違い直しの時間を分けて考えます。

テスト3日前に学校ワークが残っている場合

テスト3日前に学校ワークが残っている場合、きれいなまとめノートを作る時間はありません。この段階では、学校ワークを進めながら、間違えた問題・覚えていない用語・解き方があやふやな問題を絞り込みます。

3日前からの注意点

3日前からは「広く全部」ではなく、基本問題や授業で何度も扱った内容を落とさない勉強に切り替えます。

  • 学校ワークの基本問題を優先する
  • 提出期限に必要な範囲を先に終わらせる
  • 理科・社会は覚えていない用語を赤シートで確認する
  • 英語・数学は間違えた問題だけでも解き直す
  • 前日は新しいページを増やしすぎない

テスト前日に学校ワークが終わっていない場合

テスト前日になって「まだワークが終わっていない」と気づくと、かなり焦ると思います。

まず大切なのは、提出物として必要な範囲をできる限り完成させることです。 学校ワークは、定期テストの点数だけでなく、提出物として観点評価に関わることがあります。 そのため、「分からないところは全部放置する」のではなく、前日でも最後まで形にする意識が大切です。

そのうえで、すぐに答えられる問題は自分で記入します。 すぐに答えられない問題は、1問に時間をかけすぎず、答えを確認してオレンジペンで正しい答えを書きます。

その後、できる限り赤シートを使い、オレンジペンで書いた部分を隠して音読します。 前日に時間がない場合は、何度も書き直すよりも、 隠して、思い出して、声に出す回数を増やす方が現実的です。

  • まず提出に必要なページをできる限り完成させる
  • すぐ答えられる問題は自分で記入する
  • 答えられない問題は1問に時間をかけすぎず、答えを確認してオレンジペンで書く
  • 赤シートで隠して、答えを思い出しながら音読する
  • 残り時間は、間違えた問題や覚えていない語句の確認に使う

もちろん、理想はテスト1週間前までに1周目を終わらせて、2周目・3周目に入ることです。 ただ、前日になってしまった場合は、提出物としての完成を意識しながら、 最後の時間は「覚える時間」に使います。

まず残りページ数と提出期限を確認する

最初に、残りページ数と提出期限を確認します。何ページ残っているのか、いつまでに提出しなければならないのか、どの教科が特に遅れているのかを紙やメモに書き出します。

  • 何ページ残っているのか
  • いつまでに提出しなければならないのか
  • どの教科が特に遅れているのか
  • 答え合わせまで必要なのか
  • 直しまで提出する必要があるのか

提出物として終わらせる部分と、テスト勉強に使う部分を分ける

時間が足りない場合は、理想通りに全部を完璧にするのが難しいこともあります。その場合は、提出物として終わらせる部分と、テスト勉強に使う部分を分けて考えます

  • まずは提出期限に間に合わせる
  • そのうえで、間違えた問題やよく出そうな問題を中心に解き直す

本来はすべて丁寧に取り組むのが理想です。しかし、時間がないときは、優先順位をつけることも必要です。

保護者がやりがちなNG対応

学校ワークが終わっていないと、保護者の方も不安になります。その不安から、つい強く言ってしまうこともあると思います。

ただ、思春期の子どもには、言い方によって逆効果になることがあります。

学校ワークが終わらないときの親のNG対応とOKサポートを比較した図解
学校ワークが終わらないときは、頭ごなしに叱るより、子どもが勉強を始めるきっかけを作る関わり方を考えます。

「早くやりなさい」と頭ごなしに叱る

「早くやりなさい」「何回言ったら分かるの」「また終わっていないの」と言いたくなる気持ちはよく分かります。ただ、頭ごなしに叱ると、その場しのぎの行動になりがちです。

  • とりあえず机に向かう
  • とりあえずページを埋める
  • とりあえず終わったふりをする

これでは、同じことを繰り返します。何に時間がかかっているのかを一緒に確認します。

親がすべてを管理してしまう

もう一つ注意したいのは、親がすべてを管理してしまうことです。もちろん、子どもによってはサポートが必要な場合もあります。

ただ、すべてを親が決めて、親が確認して、親が動かしている状態が続くと、子どもが自分で動けなくなることがあります。中学生のうちから、少しずつ自分で考えて動く練習も必要です。

ワークが埋まっていても、解き直しまで確認する

ページが埋まっていて、丸つけもしてあり、提出できそうでも、そこで終わりではありません。保護者が確認したいのは、間違えた問題をもう一度解いているかです。

ワークは埋まっているのに点数が伸びない場合は、間違えた問題をもう一度解いているかを確認します。解き直しや覚え直しが足りない可能性があります。

親が家庭でできる良いサポート

では、保護者はどのように関わればよいのでしょうか。親が全部を管理するのでも、完全に放置するのでもありません。

子どもが自分で進める部分を残し、必要なところだけ支えます。

「何か手伝うことある?」と聞いてみる

まずおすすめしたいのは、子どもに聞いてみることです。親が一方的に決めるのではなく、子どもが必要としているサポートを確認しましょう。

  • 何か手伝うことある?
  • クイズ出そうか?
  • 丸つけ手伝おうか?
  • 分からないところ、一緒に確認する?

クイズ出しや丸つけを手伝う

家庭でできるサポートとして、クイズ出しや丸つけはとてもよい方法です。英単語や漢字、理科・社会の用語は、クイズにするとその場で答えられるか確かめられます。

ただし、間違いを見つけたときに責める必要はありません。「ここ、もう一回やったら覚えられそうやね」「これ、赤シートで隠して言えるか試してみようか」と声をかけると、子どもも次の問題へ取りかかれます。

強制ではなく、見守っていることを伝える

思春期の子どもは、手伝ってほしい気持ちがあっても素直に言えないことがあります。逆に、本当に一人でやりたいときもあります。

  • 何かあったら手伝うよ
  • おなかすいたら言ってね
  • がんばってるね
  • 無理しすぎないようにね

こうした声かけだけで十分な日もあります。

勉強法が分からない場合は、親子でやり方を確認する

子どもがワークを進められない理由が、やる気ではなく「やり方が分からないこと」にある場合もあります。その場合は、勉強法を一緒に確認してあげるのもよい方法です。

  • 勉強法が分かる記事を一緒に読む
  • 塾の先生に聞く
  • 学校の先生に質問する
  • 通信教育や動画教材を使って確認する

学校ワークと通信教育・タブレット教材はどう使えばいい?

学校ワークが終わっていない状態で、すぐ通信教育やタブレット教材を増やせばよいかというと、そう単純ではありません。まず中心にするべきなのは、学校ワークです。

学校の定期テストは、学校で習った内容や学校ワークから出題されることが多いからです。ただし、学校ワークだけでは理解が追いつかない場合や、家庭で学習管理が難しい場合には、通信教育やタブレット教材が助けになることもあります

学校ワークで分からない問題が多いときは、前の単元へ戻れる教材もある

学校ワークで分からない問題が多いときは、前の単元や前の学年まで戻って復習できる教材を使う方法があります。

特に数学や英語は、前の単元の理解が不足していると、今の単元でもつまずくことがあります。無学年方式でさかのぼり学習ができる教材は、前の単元から復習したい場合の選択肢になります。

学校ワークが進まない理由で、教材の選び方は変わります

学校ワークが終わらない原因が「量が多くて間に合わない」だけなら、まずはスケジュールと優先順位を見直します。 一方で、英語や数学で問題の意味が分からない、どこから分からないのか本人も整理できていない場合は、今の学校範囲だけを進めても苦しくなることがあります。

学校の流れに合わせて定期テスト対策を進めたいなら進研ゼミ、前の学年まで戻って復習したいならすらら、という違いがあります。

予習として使い、学校授業の理解に生かす方法もある

通信教育は、復習だけでなく予習にも使えます。先に通信教材で軽く内容を知り、そのあと学校の授業を受け、最後に学校ワークで確かめる方法もあります。

  1. 先に通信教材で軽く内容を知っておく
  2. そのあと学校の授業を受ける
  3. 最後に学校ワークで確認する

目的を決めずに教材を増やすと逆効果になることがある

ワークも終わらない状態で、目的を決めずに通信教育を増やすと、かえって負担になることがあります。やることが増えて、結局どちらも中途半端になることがあるからです。

通信教育は、学校ワークの代わりではありません。ワークで分からないところを理解し直す、予習して学校の授業で理解できる内容を増やす、学習習慣をつける、定期テスト対策を補強するなど、何のために使うかを決めます。

特に、学校進度に合わせて進めたいのか、つまずいたところまで戻りたいのかで、合う教材は変わります。 進研ゼミとすららで迷っているなら、学校進度への合わせ方や戻り学習の違いを比較記事で比べられます。

中学生向けの教材を比較したい方へ

教材は、「有名だから」ではなく、今困っていることを解決できるかで比べます。

よくある質問

学校ワークは何日前までに終わらせるべきですか?

理想は、テスト1週間前までに、学校でまだ習っていない範囲以外の1周目を終わらせることです。そこから2周目・3周目に入り、間違えた問題や覚えきれていない問題を復習します。

学校ワークは何周すればいいですか?

目標点や理解度によって変わりますが、目安としては3周以上をおすすめします。ただし、3周したら終わりではありません。間違えた問題に〇が3つ以上、できれば5つほどつくまで、時間を空けて確認します。詳しい進め方は、中学生の学校ワークは何周すればいい?2周目・3周目以降のやり方で解説しています。

答えを写して提出するのはダメですか?

答えを写すことを習慣にするのはおすすめできません。提出物として形を整えても、それだけではテストの点数は上がりません。

親はどこまで手伝ってよいですか?

親がすべて管理するのではなく、子どもが必要としているサポートを確認するのがおすすめです。「何か手伝うことある?」「クイズ出そうか?」「丸つけ手伝おうか?」と聞いてみるとよいでしょう。

ワークで分からない問題が多い場合はどうすればいいですか?

分からない問題をそのまま放置しないことが大切です。解説を読んでも分からない問題は、先生や塾で質問しましょう。前の学年や前の単元でつまずいている場合は、さかのぼって復習できる教材や映像授業を使う方法もあります。

まとめ|学校ワークは「終わらせるもの」ではなく「解けない問題を直す教材」

学校ワークが終わらない原因は、やる気だけではありません。ぎりぎりに始める癖、計画の見積もりの甘さ、分からない問題に時間がかかること、提出することがゴールになっていることなど、いくつかの理由があります。

大切なのは、学校ワークをただ埋めるのではなく、できない問題をできる問題に変えることです。

  1. 1周目でできる問題とできない問題を分ける
  2. 間違えた問題をオレンジペンで書く
  3. 赤シートで隠して何度も確認する
  4. 解けるようになったら〇に変える
岩澤コーチ
岩澤コーチ

提出するためだけのワークから、点数を上げるためのワークへ。その意識を変えるだけで、子どもの勉強は大きく変わっていきます。

保護者の方は、頭ごなしに叱るのではなく、「何か手伝うことある?」「クイズ出そうか?」「丸つけ手伝おうか?」「がんばってるね」と、見守りながら必要なサポートをしてあげてください。

最後に

「提出するためだけのワーク」から、「点数を上げるためのワーク」へ。

その意識を変えるだけで、子どもの勉強は大きく変わっていきます。

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この記事を書いた人

「難関校合格指導」はもちろん、「勉強しない子」「伸びない子」を変えてきた現役塾長。

和歌山県で20年以上続く学習塾を運営。
中央大学卒業後、カナダ留学を経て、英会話スクール・コンピュータースクールを運営。

現在は、小学生・中学生・高校生を対象に指導し、超基礎から最難関校受験対策まで幅広く対応。
これまで数多くの生徒の成績向上・志望校合格をサポートしてきました。

「努力しているのに伸びない子」「やる気が出ない子」の改善も得意とし、
勉強法だけでなく、家庭での関わり方まで含めた指導を行っています。

このブログでは、現場での実体験をもとに、
保護者の方がすぐに実践できる具体的な方法をお伝えしています。

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