中学生の定期テスト勉強は、
「英語から」「数学から」と一律に決めず、本人の状況から優先順位を組み立てることが出発点です。
「定期テスト勉強は、どの教科から始めればいいですか?」「英語と数学を先にするべきですか?」「理科や社会は直前でも間に合いますか?」
こうした相談は、塾の現場でもよくあります。
定期テスト勉強に、全員共通の教科順はありません。
迷った場合は、目標点・苦手教科・提出物の進み具合・テストまでの日数を確認し、優先順位を決めます。
定期テスト前になると、子どもがどの教科から勉強すればいいのか分からなくなってしまいます。
教科名だけで決めず、「目標」「現在の理解度」「提出物」を確認してから、勉強の順番を決めましょう。
私は教育業に携わって27年、和歌山県新宮市で学習塾アイリスを20年以上運営しています。この記事では、5教科の順番の決め方、成績状況別の進め方、家庭での支え方を、実際の指導経験をもとに整理します。
この記事でわかること
- 中学生の定期テスト勉強は何から始めるべきか
- 英語・数学・国語・理科・社会の順番の決め方
- 定期テスト勉強で最初に確認するべき5つの判断軸
- 成績状況別の始め方
- 5教科それぞれで最初に確認する内容
- 学校ワークや提出物をどう扱うべきか
- 家庭で保護者ができる声かけとサポート
- 学校ワークで手が進まないときの教材の選び方
教科順を固定しない理由
定期テスト勉強に、「この教科から始めればよい」という全員共通の正解はありません。
学校ワークの残量が多い場合は提出物から、英語・数学の基礎に不足がある場合は英語・数学から始めます。理科・社会の範囲が広ければ、早い段階から少量ずつ進めます。
この記事では「教科の固定順」ではなく、本人の状況に合わせた順番の組み立て方を中心に解説します。
基本の組み立て方
迷ったときは、次の順番で状況を整理します。
- 1. 提出物・学校ワーク:まず量と期限を確認する
- 2. 苦手な積み上げ教科:英語・数学などは早めに始める
- 3. 理科・社会:範囲と覚える量を確認し、早い段階から進める
- 4. 解き直し時間:1周目で間違えた問題を、各教科で解き直す時間を残す
ただし、これはあくまで基本の考え方です。実際には、本人の目標点、得意・苦手、テストまでの日数によって調整していきます。
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定期テスト勉強で最初に選ぶ教科
中学生の定期テスト勉強では、「英語から」「数学から」と一律に決める必要はありません。
英語や数学は複数日に分けて取り組む内容が多い教科ですが、学校ワークが大量に残っている場合、理科・社会の暗記に時間がかかる場合、国語の漢字や文法で失点が続く場合では、優先順位が変わります。
結論
定期テスト勉強は、「提出物の残り」「苦手教科」「目標点」「テストまでの日数」を確認して順番を決めます。
友だちは数学からやっているみたいです。僕も数学から始めた方がいいですか?
数学が苦手なら早めに始めるのは良い判断です。ただ、学校ワークがほかの教科で大量に残っているなら、提出物の確認も先に必要です。
「人気の順番」や「友だちの順番」ではなく、今の自分にとって、どの課題を先に進めるべきかを確認して決めます。
定期テスト勉強の順番を決める5つの判断軸
最初に取り組む教科を決める前に、次の5項目を確認します。ここを飛ばして「とりあえず英語から」「とりあえず数学から」と決めると、提出物や理科・社会の対策が後へ残ります。
提出物の残り
学校ワークやプリントがどれくらい残っているかを確認します。
苦手教科
英語・数学のように積み上げが必要な教科は早めに確認します。
教科ごとの目標点
平均点を目指す教科と80点以上を目指す教科では、必要な学習量が変わります。
テストまでの日数
3週間前・1週間前・3日前では、優先順位を変える必要があります。
暗記量
理科・社会・漢字など、覚える量が多いものは後回しにしすぎないようにします。
学校の出題傾向
学校ワーク・プリント・ノートを中心に出題される学校では、該当する教材を優先します。
最初に確認する「提出物・学校ワーク」
定期テスト勉強で最初に確認したいのは、学校ワークや提出物の残りです。提出物が大量に残っているのに、好きな教科だけを先に進めてしまうと、直前になって提出物に追われます。
提出物の扱いは学校・教科で異なります。ノートやレポートなどの記述を評価材料に用いる例もあります。学校ワークがテスト範囲に含まれる場合は、提出を終点にせず、間違えた問題の解き直しまで進めます。
学校ワーク・内申点・教材の使い分け
学校ワークの進め方、提出物と内申点の関係、学校教材だけでは理解できないときの補助教材を、それぞれ確認できます。
英語・数学への早期着手
英語と数学は、前の単元の理解が次の単元につながる教科です。そのため、分からないところを放置したままテスト直前を迎えると、短期間で立て直すのが難しくなります。
英単語・英文法・計算・方程式・関数などは、短時間でも複数日に分けて確認します。英語や数学に苦手単元がある場合は、テスト勉強の早い段階で着手してください。
英語・数学で手が進まない場合は「戻る単元」も確認
英語や数学で手が進まない場合は、今のテスト範囲だけでなく、前の単元や前の学年に理解不足がないか確認します。 教科の順番を変えるだけでなく、今の範囲に必要な前単元に絞って戻ります。
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理科・社会を直前だけに残さない進め方
理科・社会には暗記項目だけでなく、実験・計算・資料・記述も含まれます。範囲が広い場合は、直前だけでは確認時間が不足します。
用語、漢字、資料、実験、計算問題、記述問題を分け、早い段階で学校ワークを1周します。高得点を目指す場合は、1周目を終えたあとに誤答と記述問題をやり直してください。
5教科別|最初に確認する内容
ここからは、英語・数学・国語・理科・社会の5教科について、最初に確認する内容を整理します。
| 教科 | 最初に確認すること | 注意点 |
|---|---|---|
| 英語 | 単語・本文・文法・学校ワーク | 単語だけでなく、本文内容と文法問題も確認する |
| 数学 | 例題・基本問題・途中式・間違えた問題 | 答えだけでなく、解き方を再現できるか確認する |
| 国語 | 漢字・文法・学校ワーク・授業プリント | 読解だけでなく、漢字や文法で落とさないようにする |
| 理科 | 用語・実験・計算・図表・ワーク | 暗記だけでなく、理由や仕組みも説明できるようにする |
| 社会 | 用語・漢字・資料・地図・年号・記述 | 語句を覚えるだけでなく、資料問題や記述にも慣れる |
英語|単語・本文・文法のセット確認
英語は、英単語だけに偏ると、本文理解や文法、並べ替え、英作文、リスニングなどの対策が不足します。
学校ワークの基本問題を確認し、分からない単語や文法を整理します。本文の日本語訳や重要表現は、学校の授業で扱った範囲を中心に復習してください。
数学|解き方の自力再現
数学では、解答を読んで理解したあと、同じ問題を自力で解き直します。解説を理解したことと、自分で解けることは別です。
途中式、式を立てた理由、計算ミスの箇所を確認します。数学に苦手単元がある場合は、応用問題より先に基本問題を自力で解ける状態にしてください。
国語|漢字・文法・学校プリントの確認
国語は「何を勉強すればよいか分からない」と感じる子が多い教科です。しかし、定期テストでは漢字、文法、学校ワーク、授業プリント、ノート内容など、準備できる部分があります。
読解問題だけでなく、漢字や文法を先に確認します。授業中に扱ったプリントや、先生が強調した内容も復習対象へ加えてください。
理科|用語・実験・計算の分割
理科は単元によって、用語・図・実験・計算の比重が変わります。学校ワークと授業プリントを確認し、何を覚えるのか、どの問題を解けるようにするのかを分けます。
「暗記だけで何とかなる」と考えるのではなく、用語、実験、図表、計算問題を分けて取り組みましょう。
社会|用語・資料・記述の確認
社会は用語の暗記に加え、地図、グラフ、資料、年表、記述問題も確認します。用語暗記だけに偏ると、資料問題や説明問題の対策が不足します。
学校ワークやプリントで重要語句を確認したあと、資料問題と記述問題へ進みます。
成績状況別|教科順の組み立て方
目標点や現在の成績によって、優先する内容は変わります。
全教科の基本問題と提出物を優先
全教科の提出物を確認し、基本問題の誤答が多い教科から進めます。英語・数学に前単元の抜けがある場合は早めに補い、理科・社会は基本用語を少量ずつ確認します。
解き直しと応用問題を早めに
基本問題を早めに終え、間違えた問題の解き直しに時間を使います。記述問題・応用問題・資料問題にも取り組みます。
まず提出物の残りを確認
教科の好き嫌いより先に、ワークやプリントの残りを確認します。提出物が残るほど解き直しの時間が減ります。提出物の扱いは学校・教科で異なるため、期限と学校から示された評価方法も確認してください。
理科・社会を早めに少しずつ
理科・社会を直前にまとめると、1日に覚える量が増えます。短時間でも複数日に分け、用語を思い出せるか確かめながら進めましょう。
テストまでの日数別|勉強順の切り替え
定期テストまでの日数によっても、勉強の順番は変わります。3週間前と3日前では、優先する内容を切り替えます。
3週間前|学校ワークと苦手教科
3週間前は、前回のテスト後に進んだ学校ワークを確認し、苦手教科の復習を始める時期です。
- 学校ワークの範囲を確認する
- 英語・数学の苦手単元を見つける
- 理科・社会の用語を少しずつ覚え始める
- 国語の漢字・文法を確認する
2週間前|5教科ワークの進行と質問準備
テスト範囲が発表されたら、5教科の学校ワークを計画に入れ、分からない問題をはっきりさせます。
分からない問題には印をつけ、解説を読んでも解決しない場合は、学校や塾で質問してください。
質問できる相手が近くにいない場合は、解説動画や通信教育で補う方法もあります。 ただし、教材を増やす前に「学校のテスト範囲を補いたいのか」「前単元まで戻りたいのか」を決めてください。
1週間前|誤答の解き直しと暗記確認
1週間前になっても1周目が大量に残っていると、解き直しの時間が不足します。この時期は、1周目で間違えた問題を中心に、自力で解けるか確かめてください。
理科・社会の用語、英単語、国語の漢字なども、毎日確認しながら仕上げます。
3日前|範囲を絞った仕上げ
3日前になってからは、やることを広げすぎると中途半端になります。新しい問題集を増やすより、学校ワークや授業プリントで間違えた問題を確認しましょう。
3日前の注意点
3日前からは、「全部を広く浅く」ではなく、学校で扱った問題と、自分が間違えた問題へ範囲を絞る方針に切り替えます。
前日|誤答と暗記項目の最終確認
テスト前日は、新しい単元を大量に進めるより、これまでに間違えた問題、覚えきれていない用語、先生が強調したところを確認します。
前日に睡眠時間を削ると、当日の集中力が落ちます。新しい範囲へ広げず、覚えきれていない項目と誤答を確認して終えてください。
テスト勉強の時期を詳しく知りたい方へ
家庭での保護者サポート
定期テスト前に、保護者がすべての教科順を決めてしまう必要はありません。むしろ、中学生の場合は、自分で考える力も少しずつ育てたい時期です。
本人が予定を立てても、進み具合を把握できていないと、提出物や苦手教科が後へ残ります。親が担うのは、命令ではなく確認と整理のサポートです。
NG対応
- 「英語からやりなさい」と一方的に決める
- 「なんでまだやってないの」と責める
- 提出済みかどうかだけで判断する
- 好きな教科以外の残りを確認しない
OK対応
- 学校ワークの残りを一緒に確認する
- どの教科が不安か聞く
- テストまでの日数を一緒に確認する
- 本人と、今日やる教科・ページ数まで具体化する
つい「早く英語やりなさい」と言ってしまいます。
その気持ちはよく分かります。まずは「ワークはどれくらい残ってる?」「何が一番不安?」と聞き、本人の答えから今日の教科を決めましょう。
声かけ|命令ではなく確認
一方的に教科を指定すると、本人が考えた予定とぶつかります。「今日はどの教科から始める予定?」「ワークはどれくらい残ってる?」と確認し、必要な部分だけ一緒に整理してください。
- 今日は何の教科を進める?
- 提出物はあと何ページ残ってる?
- 一番不安な教科はどれ?
- 明日までに何を終わらせる?
子どもが自分で答えることで、勉強の順番を自分の課題として考えるきっかけになります。
家庭での声かけ・勉強法・教材選び
声かけだけでなく、家庭での勉強法や、学校教材を補う教材の選び方もあわせて確認できます。
よくある質問
Q. 定期テスト勉強は英語と数学から始めるべきですか?
英語と数学に苦手単元がある場合は、早い段階から始めます。ただし、学校ワークや提出物が大量に残っている場合は、全教科の残りと期限を先に確認してください。
Q. 理科と社会は直前でも間に合いますか?
範囲が広い場合や高得点を目指す場合は、基本用語だけを直前に確認する進め方では、資料問題・計算問題・記述問題の対策時間が不足します。学校ワークを早い段階から進めてください。
Q. 国語は何から勉強すればいいですか?
漢字・文法・学校ワーク・授業プリントを確認します。読解問題だけに偏らず、事前に覚えられる範囲を先に仕上げてください。
Q. テスト3日前で何も終わっていない場合はどうすればいいですか?
まず提出物の残りと提出期限を確認します。そのうえで、基本問題・暗記項目・学校ワークの間違えた問題を優先しましょう。新しい問題集を増やすより、学校教材に絞る方が現実的です。
Q. 親が教科の順番を決めてもいいですか?
まず本人の考えを聞き、一緒に順番を整理します。本人だけでは決められない場合は、「英語のワークと理科の暗記なら、どちらから始める?」のように選択肢を絞ってください。
Q. ワークで分からない問題が多い場合、通信教育を使ってもいいですか?
通信教育は、学校ワークの代わりではなく、分からない単元の復習や授業内容の補足として使えます。進研ゼミ中学講座は主要配信教材で中1〜中3の範囲を学年を越えて利用でき、すららは契約コースの範囲内で無学年学習に対応しています。学習スタイル、学校教材との連動、保護者向け機能、サポート内容を比較してください。
まとめ|本人の状況から決める教科順
中学生の定期テスト勉強は、「この教科から始めれば全員正解」というものではありません。
提出物の残り、英語・数学の理解度、理科・社会の範囲を確認すると、先に取り組む教科を絞れます。
教科順を決める基準
- 教科名だけで順番を決めない
- 提出物・学校ワークの残りを確認する
- 英語・数学などの積み上げ教科は早めに確認する
- 理科・社会は範囲と覚える量を確認して早めに着手する
- 国語は漢字・文法・授業プリントも確認する
- テストまでの日数によって優先順位を変える
- 親は命令より確認の声かけをする
定期テスト勉強は、順番が決まると最初の行動が明確になります。「何が残っているか」「何が苦手か」を一緒に確認し、今日取り組む教科を決めましょう。
定期テスト対策をもっと整えたい方へ
教科の順番を決めたら、学校ワークの進め方とテスト勉強のスケジュールを整えます。次の記事も確認してください。
