学校ワークは、ただ何周もすればよいわけではありません。
大切なのは、1周目で間違えた問題や自信がなかった問題を、テスト本番で自力で解けるようにすることです。
「学校ワークは何周すればいいですか?」
定期テスト前になると、よく聞かれる質問です。
私の塾では、学校ワークは最低でも3周以上することをおすすめしています。
ただし、3周はゴールではありません。
高得点を狙う子なら、間違えた問題に〇が3つ以上、できれば5つほどつくまで、5回、6回、7回と時間を空けて確認します。
ここで大事なのは、同じ問題をその場で連続して解くことではありません。朝、夜、次の日、3日後というように間隔を空けて、いったん答えを忘れた状態で解けるかを確認します。
学校ワークは、ただ提出するためのものではありません。
定期テストで点を取るための練習と、通知表の観点評価の材料になる場合もあります。
学校ワークは3周と聞くことがありますが、全部の問題を3回やらないといけないのでしょうか。
全ての問題を3回以上解くという意味ではありません。
1周目で✓がついた問題を、2周目・3周目以降で自力で解けるようにしていきます。
目安は、間違えた問題に〇が3つ以上、できれば5つほどつくことです。
見るのは「何周したか」より、✓の問題に〇が積み重なっているかです。
- 1周目は、できた問題とできなかった問題を分けます。
- 2周目は、✓がついた問題を優先して解き直します。
- 3周目以降は、時間を空けて、✓の問題に〇を増やしていきます。
- 間違えた問題は、〇が3つ以上、できれば5つほどつくまで確認します。
1周目で間違えた問題は、2周目で正解しても〇は1つ、3周目で正解しても〇は2つです。
しかも、その〇は連続してつけるものではありません。朝に解けた問題を夜にもう一度、次の日にもう一度、3日後にもう一度というように、瞬間的に覚えた答えをいったん忘れさせてから確認します。
だから、3周はあくまで最低ラインです。学校ワークは、できなかった問題を見つけて、直して、時間を空けて、〇を積み重ねていくものです。
この記事で使う印
印を見る時の大事な考え方
3周したかどうかだけで判断しません。間違えた問題に、〇が3つ以上、できれば5つほどついているかを見ます。
1周目で迷わず〇だった問題は、毎回〇を増やす対象ではありません。先に時間を使うのは、✓がついた問題です。
この記事でわかること
- 学校ワークを何周すればよいか
- 3周が最低ラインである理由
- 1周目で〇と✓をどう使い分けるか
- 〇が3つ以上つくまで確認する考え方
- 2周目・3周目以降で何をすれば点数につながるか
- 答えを覚えてしまった時の見直し方
- 保護者がワークのどこを見ればよいか
学校ワークは最低3周|ゴールは〇が3つ以上つくこと
学校ワークは、最低でも3周以上することをおすすめしています。
ただし、3周すれば終わりという意味ではありません。
私が生徒に見てほしいと伝えているのは、周回数そのものではなく、間違えた問題に〇がいくつ積み重なっているかです。
目安は、間違えた問題に〇が3つ以上。
できれば、〇が5つほどつくまで、時間を空けて確認します。
ただ、すでに自力で解ける問題を何度も解いても、点数はあまり増えません。
点数を上げる場所は、1周目で間違えた問題や、自信がなかった問題の中にあります。
できる問題ばかり解いていると、勉強した気にはなります。
でも、テストで点を増やすには、できなかった問題をできるようにする必要があります。
そのために、1周目では問題を分けます。
最初は、次の2つだけでかまいません。
1周目は、きれいなワークを作る時間ではありません。
どの問題ができて、どの問題で止まったのかを見つける時間です。
2周目以降は、✓がついた問題を中心に解き直していきます。
1周目で間違えて、解説を見て分かった問題を例にします。
1周目:✓△
2周目:✓△〇
3周目:✓△〇〇
このように、3周目まで進めても、間違えた問題につく〇はまだ2つです。
〇を3つ以上にするには、4周目以降の確認が必要になることがあります。だから、3周はゴールではなく最低ラインです。
1周やったのに点が取れない理由
学校ワークをやったのに、定期テストで点が取れない。
そういう時は、勉強ではなく作業になっていることがあります。
以前、塾に入る時に「すごく勉強しているのに成績が上がらない」という子がいました。
どんな勉強をしているのか聞いてみると、答えを開いて、答えを見ながら何周も写している状態でした。
本人は、たくさん書いているので勉強している感覚があります。
でも、それでは点数が上がりにくいです。
答えを見ながら写すのは、考える練習ではありません。
テスト本番では、答えを見ることができないからです。
- 丸つけをして終わっている
- 間違えた問題を解き直していない
- 全部〇にして、気持ちのいいワークにしている
- 解説を読んで「わかった気」になっている
- できる問題ばかり何度も解いている
中学生の中には、練習の時でも間違えることを嫌がる子がいます。
答えを隠すのが怖い。
できないのが嫌だから、答えを見てでも全部〇にして提出したい。
そう話す子もいました。
とにかく書いて、大きく〇をつけたい。小学生の時の、先生にもらったあの大きな〇です。
全部〇で提出して、先生に見てもらいたい。そういう気持ちです。
でも、全部〇のワークを作ることが目的ではありません。
テスト本番で、自分の力で解けるようになることが目的です。
単に全部〇にして、テストで点数が低い場合は、先生も「あれ?」と思います。
ワークの評価もテストの評価も、両方低くなってしまいます。
私の塾では、合言葉のように「間違いは神様のプレゼント」と伝えることがあります。
間違いは、点数を上げる場所を教えてくれるものだからです。
生徒に「もしテスト範囲表にのっているものを、すべて解けるようになったら何点になる?」と聞くことがあります。
「100点!」
そう気づいた時に、間違えた問題を正直に✓にすることの意味が、ようやく腑に落ちる子が多いです。
間違いを隠す必要はありません。
見つけた方がよいのです。
1周目の使い方|〇か✓をつける
1周目では、問題番号の横に〇か✓をつけます。
ここで気をつけたいのは、「なんとなく合っていた問題」を〇にしすぎないことです。
たとえば、次のような問題は✓にしておいた方が安全です。
- 自信はなかったけれど、たまたま合っていた
- 答えは合ったけれど、説明はできない
- 途中式や考え方があいまい
- もう一度出たら合うかどうか不安
このような問題は、テスト本番で間違えるかもしれません。
1周目で正解したかどうかだけで判断しない。
テスト当日にもう一度出ても、自信を持って答えられるかで見ます。
少しでも不安がある問題は、正解していても✓にしておきます。
✓をつけた問題は、あとから△・×・〇を足していく
1周目で✓をつけた問題は、次に解説を読みます。
そして、必要に応じて印を足していきます。
この記事では読みやすいように、古い印から順に✓△〇〇〇のように書きます。
実際のワークでは、問題番号の近くに印を残しておくと、あとから見直す問題が分かりやすくなります。
✓ 最初に「やり直しが必要」と分かった印
△ 解説や先生の説明で理解できた印
× 解説を見ても分からない印
〇 自力で正解できた印
1回目に間違えて、解説を見て分かった問題は、
✓△
と書きます。
その後は、時間を空けて解き直します。
正解できたら、〇を足します。
目標は、
✓△〇〇〇
のように、3回以上〇がつくまで練習することです。
できれば、✓△〇〇〇〇〇のように、〇が5つほどつくところまで確認できるとさらに安心です。
1周目に間違えた問題は、2周目で正解して〇が1つ、3周目で正解して〇が2つです。
〇を3つ以上にするには、4周目以降の確認が必要になることがあります。
だから、学校ワークは「3周やったから終わり」ではなく、「〇が積み重なったか」で見ます。
1回目に間違えた問題で、解説を見ても分からなかった場合は、
✓×
と書きます。
その問題は先生に質問します。
先生に聞いて理解できたら、△を足して、
✓×△
にします。
その後は同じように、時間を空けて解き直し、
✓×△〇〇〇
のように、3回以上〇がつくまで復習します。
高得点を狙うなら、✓×△〇〇〇〇〇のように、さらに〇を増やしていきます。
途中でまた間違えたら、そこも復習する問題です。
確認して、もう一度解き直します。
見る場所は、最終的に〇が積み重なっているかどうかです。
ただ〇が並んでいるだけのワークよりも、間違えて、直して、また確認した跡が残っているワークの方が、勉強の中身が見えます。
1回目に正解した問題も、最後にもう一度確認する
1周目で正解した問題が、すべて安全とは限りません。
ただし、1周目で迷わず〇だった問題は、毎回〇を増やす対象ではありません。
先に時間を使うべきなのは、✓がついた問題です。
以前、成績上位の生徒の保護者の方から、こういう相談を受けたことがあります。
「1回目に正解した問題は、2回目以降のやり直し対象にしていませんでした。ところが、間違えた問題をすべてつぶしたあと、もう一度全体を解いてみると、1回目に正解していた問題を間違えることがありました。」
これは、1回目の正解が、本当に理解して解けたものではなかった可能性があります。
1周目は、すぐに答えややり方が思い浮かぶものだけを〇にするのが理想です。
不安だけれど、なんとなく書いたら合っていた、という問題はテスト当日に間違えるかもしれません。
他の理由としては、ワーク1回目をする時が、授業の直後で覚えていただけかもしれません。
なんとなく書いたら合っていただけかもしれません。
少し不安だったけれど、〇にしていたのかもしれません。
また、ワークに取りかかる時期が早くて、授業直後だったから覚えていた、でも時間を空けたら忘れていた、というパターンもあります。
だから、1周目で合っていても、少しでも不安がある問題は✓にしておく方が安全です。
〇は「完全に安全」という意味ではありません。
「その時点では自力で解けた」という印です。
間違えた問題をすべてつぶした後、最後にもう一度全体を確認する。
その時に、1回目に〇だった問題を間違えた場合は、その問題も新しくやり直し対象にします。
ここまでできると、学校ワークの使い方としてかなり良くなります。
2周目は✓の問題を優先して解き直す
2周目で優先するのは、1周目で✓をつけた問題です。
答えを隠して、もう一度自分で解きます。
1周目で〇をつけた問題は、2周目ではいったん飛ばしてもかまいません。
そこに時間を使うより、先にできなかった問題に時間を使う方が点数につながります。
ただし、時間に余裕がある子や高得点を狙う子は、1周目で〇だった問題もテスト前にもう一度確認します。
2周目の流れは、次の通りです。
- ✓がついた問題を見つける
- 解説や答えを隠す
- 自力でもう一度解く
- 正解できたら〇を足す
- 間違えたけれど、確認して理解できたら△を足す
- 分からないままなら×を足して、先生に質問する
よくある失敗は、解説を読んで「わかった」で終わることです。
わかったことと、自分で解けることは違います。
料理の作り方を読んだだけでは、料理が作れるようになったとは言えません。
実際に手を動かして作ってみて、初めてできるようになります。
勉強も同じです。
解説を読んだら、必ず答えを隠して、自分の手で解き直してください。
数学なら途中式を書く。
英語なら語順や文法を確認する。
理科や社会なら、答えだけでなく、なぜその答えになるのかを説明してみる。
ここまでやって、やっと「直した」と言えます。
3周目以降は、〇を3つ以上まで積み重ねる
3周目以降は、✓の問題に〇を積み重ねていきます。
ここでもう一度確認しておきます。
1周目で間違えた問題は、3周目まで進んでも〇は2つにしかならないことがあります。
だから、3周目はゴールではありません。〇が3つ以上、できれば5つほどつくまで、時間を空けて確認していきます。
たとえば、
✓△〇〇〇
なら、最初は間違えたけれど、その後は続けて正解できるようになってきた問題です。
✓×△〇〇〇
なら、最初は解説を見ても分からず、先生に聞いて理解し、その後に正解を積み重ねた問題です。
印が増えると、自分でも努力の跡が分かります。
また、先生がワークを見る時にも、ただ答えを写したのではなく、間違えた問題を何度も確認したことが伝わりやすくなります。
ここで気をつけたいのは、連続して〇をつけないことです。
その場で続けて同じ問題を解くと、答えや解き方を一時的に覚えているだけのことがあります。
それでも〇はつきますが、テスト本番で解ける力になっているかはまだ分かりません。
- 朝に解いたら、夜にもう一度確認する
- 次の日に、答えを隠してもう一度解く
- 3日後に、まだ解けるか確認する
- 余裕があれば、1週間後にも確認する
これは、瞬間的に覚えた答えをいったん忘れさせるためです。
忘れたころにもう一度解けるなら、その問題はかなり身についてきています。
テスト前日に一気に覚えた内容は、テストが終わると抜けてしまうことがあります。
一方で、時間を空けて何度も確認した内容は、実力テストや入試にもつながりやすくなります。
理想は、テスト初日の2日前までに、✓の問題の解き直しが終わっている状態です。
その状態なら、テスト前日は新しいことを詰め込む日ではなく、不安な問題を確認する日にできます。
もう3日前や前日になっている場合も、全部をやろうとせず、✓がついた基本問題から確認してください。
前日にワークを一生懸命書き込んでいる状態では、覚える時間が足りません。
残り時間が少ない時ほど、できない問題にしぼります。
答えを覚えてしまった時はどうする?
何度も繰り返すうちに、
「答えを覚えてしまって意味がない」
と感じることがあります。
答えを覚えてしまうことはあります。
ただ、短期記憶で答えだけを覚えている場合は、しばらくすると抜けてしまいます。
そのため、一度覚えたものを忘れさせるつもりで、時間を空けてからもう一度やります。
たとえば、同じ日のうちに何度も続けて解くよりも、朝に解く、夜に解く、翌日に解く、3日後に解くというように間を空けます。
その方が、答えを覚えているだけなのか、本当に解けるようになっているのかを確認しやすくなります。
見るのは、答えを覚えているかどうかではありません。
なぜその答えになるのかを説明できるかどうかです。
答えが出る手順を説明する
数学なら、途中式や考え方を最初から説明できるかを見ます。
- なぜこの式になるのか
- どこでこの公式を使うのか
- 次に何をすればいいのか
ここが言えない場合は、答えだけを覚えている可能性があります。
英語なら、文法や語順を説明できるかを確認します。
「なんとなくこの答え」ではなく、
「なぜこの語順になるのか」
「なぜこの単語を使うのか」
が言えるかを見ます。
答えを見て、逆に問題を言ってみる
理科や社会では、答えを見て「これは何を聞かれている問題か」を言ってみる方法があります。
たとえば、答えが「蒸散」なら、
「植物の葉から水分が水蒸気として出ていくはたらきは何か」
のように、問題を言えるか確認します。
答えから問題を言えるようになると、言葉だけでなく内容を理解しているかが見えやすくなります。
3回復習して、1回テストする
私の塾では、覚える時に「3回ほど復習して、1回確認テストする」ような形で進めることがあります。
たとえば、次のような流れです。
- 1を練習する
- 1・2を練習する
- 1・2・3を練習する
- 1を確認テストして、2・3・4を練習する
- 2を確認テストして、3・4・5を練習する
- 3を確認テストして、4・5・6を練習する
ここでいう「1」は、1問だけという意味ではありません。
1ページでもよいですし、1単元でもよいです。
その教科の区切りに合わせて考えればかまいません。
私の塾に高校生担当で東大大学院卒の講師がいるのですが、やはり勉強はこの方法でしていたそうです。あとは歩きながら覚えていたと言っていました。実は私もそうで、短時間の本気の暗記の時はぶつぶつ言いながら歩いて覚えることが多かったです。結構皆さんもそうなのでは?
すみません。話がずれてしまいました。
さて・・・
上記の勉強法のように、同じところを3回ほど練習したあとに、少し時間を空けてテストする方法があります。
他にも、こんな勉強法があります。
順番や形を変えて解いてみる
ワークを上から順番に解いていると、流れで答えを覚えてしまうことがあります。
その場合は、順番を変えて、時間を空けてからもう一度解きます。
- ページの下から解く
- 1問飛ばしで解く
- 間違えた問題だけを別の順番で解く
- 数日後にもう一度解く
順番を変えて、時間を空けても解けるなら、本当に身についている可能性が高いです。
目標点別|学校ワークの回し方
同じ3周でも、中身によって変わります。
同じ70点を目指す場合でも、1周目でほとんど正解できる子と、基本問題で止まっている子では、必要なやり直し方が変わります。
目標ごとに見ると、だいたい次のようになります。
| 目標 | 学校ワークの使い方の目安 |
|---|---|
| 平均点を目指す | 1周目を終わらせ、✓の基本問題を2周目で解き直す |
| 70点前後を目指す | ✓の基本問題に〇を1〜2個つけ、取りこぼしを減らす |
| 80点以上を目指す | ✓の問題に〇が3つ以上つくまで、時間を空けて確認する |
| 90点以上を目指す | 〇が5つ以上つくまで確認し、似た問題・過去問・類題にも進む |
高得点を狙う子ほど、早く動いています。
私の塾には、近隣の学校で学年一位を取る生徒が複数在籍しています。
そういう子たちを見ていると、テスト3週間前には、塾の課題を早めにこなしに来たり、学校ワークに取りかかったりしています。
自習室に来る時期も早いです。
早く始めるので、最後はやることがかなり減って、「やることない」と言っているほどです。
学校ワークの確認が終わり、苦手な問題もかなりつぶれているので、最後は全科目の過去問や類題に取り組む余裕が出てきます。
90点以上を狙うなら、学校ワークを3周以上するだけでなく、早く始めて、間違えた問題に〇を5つ以上つけるくらいの確認が必要です。
テスト直前にあわててワークを仕上げるのではなく、早めに1周目を終わらせる。
その後、間違えた問題に〇を積み重ねる。
最後に全体をもう一度確認し、余裕があれば過去問や類題まで進める。
ここまで進めている子は、テスト本番でも崩れにくくなります。
残り日数別|今から何を優先するか
学校ワークは、早く始めるほど有利です。
理想は、テスト初日の2日前までに、学校ワークのやり直しまで終わっている状態です。
残り日数によって、優先することは変わります。
2週間以上ある場合
1周目を早めに終わらせます。
そして、✓をつけた問題を解き直す時間を作ります。
2周目・3周目の時間を確保することを優先します。
この時期から始められると、時間を空けて確認できます。
1週間前の場合
テスト範囲の1周目を終わらせることを優先します。
すでに終わっている教科は、✓の問題を2周目へ進めます。
できる問題を何度も解くより、できない問題を減らす方が点数につながります。
3日前の場合
全部を同じように3周しようとすると、中途半端になります。
1周目で✓にした基本問題、先生が強調した問題、テスト範囲表に入っている大事な問題を優先します。
難しい問題ばかり追いかけるより、基本問題を確実に取る方が点数につながることがあります。
前日の場合
前日に学校ワークを一生懸命書き込んでいる状態では、覚える時間が足りません。
平均点付近、平均点以下で止まる子ほど、前日にワークを開いて必死に仕上げていることがあります。
でも、その段階では「提出するための作業」になりやすいです。
前日なら、全部を終わらせようとするより、✓がついた基本問題を一つでも減らすことを優先してください。
新しい問題を大量に進めるより、すでに✓がついている問題の最終確認に使います。
学校ワークだけで足りない場合もある
学校ワークは、定期テスト対策の中心になる教材です。
ただし、学校や先生によっては、ワーク以外からも出題されます。
たとえば、数学で「こんな文章題はワークで見ていない」と思ったら、教科書のまとめ問題から出ていた、ということがあります。
テスト範囲表に、次のように書かれていることがあります。
- 教科書〇ページから〇ページ
- 学校ワーク〇ページから〇ページ
- 授業プリント
この場合、学校ワークだけを見ていればよいとは限りません。
提出物が学校ワークだけだと、ワークに目が行きやすいです。
でも、テスト範囲表に入っている教材は、すべて見る必要があります。
学校ワークを何周しても点数が伸びない場合は、ワーク以外の出題元を見落としていないかも見てください。特に数学はワークしかしない人が多いですが、文章題などは教科書の問題から出されることが多いです。
何周しても点が伸びない時に見直すこと
学校ワークを何周もしているのに点数が上がらない場合、勉強量ではなく、やり方に問題があることがあります。
よくあるのは、次のような状態です。
- 答えを見て写している
- 書くことが勉強になっている
- 間違いを隠している
- できる問題ばかり繰り返している
- 解説を読んで終わっている
- 答えを隠すのが怖い
- 大きな〇をつけて満足している
答えを隠すのが怖い、できないのが嫌だから、答えを見てでも全部〇にして提出したい。
そう話す子もいました。
でも、テスト本番では答えを見ることはできません。
練習の段階で間違いを見つけて、直して、もう一度解く必要があります。
きれいなワークを作ることが目的ではありません。
点数につながるワークにすることが目的です。
保護者はワークのどこを見ればいい?
保護者の方が学校ワークを見る時は、ページ数だけを確認しない方がよいです。
「何ページ終わったか」だけを見ると、提出できるかどうかは分かります。
でも、点数につながる勉強になっているかは分かりません。
まず、自分がその教科の先生だと思ってください。
生徒からワークを提出してもらって、今先生の机の上にはワークが山積みされています。
山積みの上から1冊ずつ順番にチェックして、評価をつけていきます。
他の生徒のワークよりも頑張っているワークであれば、評価は高くなります。
さて、自分のお子さんのワークが今先生の手に渡り、広げられました。
先生が見るのは、答えの〇の数だけではありません。
ちゃんと解き方が書かれているか。問題に線を引いているか。間違えた問題に✓がついていて、何度もやり直している証拠のマークがあるか。要は、頑張ったかどうか、努力したかどうかを見たいのです。
全部〇だろうが、全部×だろうが、しっかり向き合っているワークなら評価は高くなります。
✓△〇〇〇のように、時間を空けて確認した跡が残っているワークは、その過程が伝わりやすいです。
家でよく頑張ってワークを何度も解いたとしても、そこに何のマークもなければ、先生にその努力はテストの点数でしか伝わりません。ワークの評価はテストの評価とは別です。だから、テストで100点をとっても通知表は4ということもあるんですね。
保護者の方は、内容を細かく全部チェックする必要はありません。
✓の問題はもう一度やっているかどうか、✓の横に〇は増えているかどうか、分からない問題は先生に聞いて理解できたかどうか。まずこのあたりを見てあげてください。
特に、間違えた問題に〇が3つ以上ついているか、さらに高得点を狙うなら〇が5つほどついているかを見ると、周回の中身が分かりやすくなります。
暗記・やり直し道具を使うと、周回しやすくなる
学校ワークを何周もする時に大変なのは、一度書いた答えが見えてしまうことです。
その場合は、オレンジペンや赤シート、青シートなどを使うと、答えを隠して確認しやすくなります。
テストの点数を上げるには、間違えた問題を自力で解けるようにすることが必要です。
そのために使います。
まとめ|何周したかより、✓の問題が解けるようになったか
学校ワークは、何周したかを競うものではありません。
3周は最低ラインです。
大切なのは、1周目でできなかった問題に、〇が3つ以上、できれば5つほどついているかです。
1周目でできなかった問題が、テスト本番で自力で解けるようになっているかどうかを見ます。
流れをおさらいします。
- 1周目は、〇か✓をつける
- ✓の問題は、解説を見て分かれば△を足す
- 解説を見ても分からなければ×を足し、先生に聞く
- 先生に聞いて分かったら△を足す
- 2周目以降は、正解できたら〇を足す
- ✓△〇〇〇、✓×△〇〇〇のように、〇が3つ以上つくまで復習する
- 〇は連続してつけず、朝・夜・翌日・3日後のように間隔を空けて確認する
私の塾では、学校ワークは3周以上することをおすすめしています。
ただし、3周という数字はあくまで最低ラインです。
高得点を狙うなら、5回、6回、7回と、時間を空けて確認することもあります。
ただ、回数だけを見ても意味がありません。
見るのは、できない問題が減っているか、✓の問題が自力で解けるようになっているかです。
そして、その目安になるのが、✓の問題に〇が3つ以上、できれば5つほど積み重なっているかどうかです。
私の塾では、間違いを「神様のプレゼント」と伝えることがあります。
間違えた問題は、次に点が取れる場所を教えてくれています。
✓をつけることを怖がらず、きれいなワークより、直した跡が残るワークを目指してください。
その積み重ねが、定期テストの点数につながっていきます。
