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テスト結果が悪かったときこそ、
点数だけで責めず、原因を一緒に見つけることが大切です。
中学生のテスト結果を見ると、保護者の方はどうしても不安になります。 「このままで大丈夫なのか」「勉強していなかったのではないか」「高校入試に響くのではないか」と心配になるのは自然なことです。
点数が悪いと、つい先に注意してしまいます。どう声をかければいいのでしょうか?
まずは、できているところを1つ見つけてください。
子どもが話を聞ける状態になってから、答案や問題用紙を見て原因を整理すると、次の行動につながりやすくなります。
私は20年以上、塾の現場で中学生の答案用紙、問題用紙、順位表、通知表を見てきました。 その中で感じるのは、同じ点数でも原因はまったく違うということです。
この記事では、テスト結果が悪かったときに親がやってはいけない対応、答案用紙の見方、原因別の立て直し方を、現役塾長の視点で整理します。
まず結論
テスト結果が悪かったときは、点数だけを見て怒るより、答案用紙・問題用紙・学校ワークを見て原因を分けることが大切です。
原因がわかれば、次のテストで変える行動を具体的に決められます。
この記事でわかること
- テスト結果が悪かったとき、親が最初にすること
- やってはいけないNG対応と、代わりにしたい声かけ
- 答案用紙と問題用紙で見るポイント
- 点数が悪い原因を4タイプに分ける方法
- テスト返却後の立て直し方
- 内申点への影響をどう考えるか
- 家庭だけで難しいときの選択肢
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まず結論|テスト結果が悪かったときは「点数」より「原因」を見る
テスト結果が悪かったとき、親が最初にするべきことは、怒ることではありません。 まずは答案を受け取り、お子さんができているところを1つ見つけて声をかけることです。
点数が悪いと、どうしても失点した部分に目がいきます。 しかし、お子さん自身も「悪かった」と感じていることがほとんどです。
この声かけは避けたい
- なんでこんな点数なの?
- 勉強してなかったんでしょ?
- このままでは高校に行けないよ
こう言われると、反省する前に防御姿勢に入ってしまいます。話を聞ける状態ではなくなるのです。
私は塾の現場で、生徒が答案を持ってきたときに、まず「すごいね」と声をかけられる部分を探すようにしています。 もちろん、点数そのものがよいという意味ではありません。
最初に見つけたい「できているところ」
- この問題はよく書けている
- 前より空欄が減っている
- 漢字はちゃんと書けている
- 計算の途中式は書けている
このように、できているところを1つでも見つけて声をかけます。 すると、生徒の気持ちがマイナスから少しプラスに向かい、話を聞ける状態になっていきます。
立て直しにつながる声かけ
- この問題のここが惜しかったね
- 次はここを変えたら点数が伸びそうだね
- 今回のテスト勉強は、どこがうまくいって、どこが足りなかったかな
これが立て直しの起点です。 テスト結果が悪いときほど、親子で冷静に原因を見つけられる関係を作ることが大切です。
中学生のテスト結果が悪かったとき、親がやってはいけない5つのNG対応
テスト結果が悪いとき、親として焦る気持ちはよくわかります。 ただし、次の5つの対応は、お子さんのやる気を下げたり、親子関係を悪くしたりする原因になります。
| NG対応 | なぜよくないか | 代わりにしたい対応 |
|---|---|---|
| なんでこんな点数なの? | 子どもが防御姿勢に入りやすい | 答案を見ながら原因を一緒に確認する |
| 勉強してなかったんでしょ | 努力していた場合も否定されたように感じる | 何をどのように勉強したかを見る |
| スマホ・ゲームを即禁止 | 親子の話し合いが難しくなることがある | 使い方のルールを一緒に決める |
| 兄弟や友達と比較する | 自信を失いやすい | 過去の本人と比べる |
| もう塾に入れるよ | 罰として受け取られやすい | 前向きな選択肢として相談する |
まずは、次の図でNG対応とOK対応を整理しておきましょう。
NG①:「なんでこんな点数なの?」と責める
「なんでこんな点数なの?」と言いたくなる気持ちは自然です。 ただ、この言葉を言われたお子さんは、たいてい理由を冷静に説明できません。
「わからない」「別に」「うるさい」という反応になりやすく、原因を話し合う前に会話が止まってしまいます。 点数が悪かった理由を知りたいなら、責めるよりも、答案を見ながら一緒に確認する方が効果的です。
原因が見えやすい聞き方
- どの問題は解けると思っていた?
- 時間は足りた?
- ワークで似た問題はあった?
- この問題は、わからなかったのか、ミスだったのか、どっちに近い?
- 聞きたいことはある?
- 不安なことはある?
NG②:「勉強していなかったんでしょ」と決めつける
点数が悪いと、「勉強していなかった」と考えてしまいがちです。 しかし実際には、勉強していたのに点数につながっていない子もたくさんいます。
よくあるのは、学校ワークを「終わらせただけ」で、自分で解ける状態になっていないケースです。
提出していても、点数につながらないことがあります
- ページは埋まっている
- 丸つけもしている
- 提出もしている
それでも、間違えた問題をもう一度自力で解けるようになるところまで到達していなければ、テスト本番では点数になりません。
「勉強していなかった」と決めつける前に、何をどのように勉強していたのかを見ることが大切です。
NG③:いきなりスマホ・ゲームを取り上げる
テスト結果が悪かったとき、スマホやゲームを禁止したくなる気持ちはわかります。 ただ、原因を確認しないまま禁止しても、根本的な解決にならないことがあります。
スマホを取り上げれば、勉強する時間は増えると思っていました。
使い方を見直すことは大切です。
ただ、一方的に取り上げると、親子で勉強の話をすること自体が難しくなる場合があります。
実際に塾の現場でも、スマホを取り上げられたり、ゲームを禁止されたりしたあとに、親との勉強の話を極端に嫌がる子がいます。 親は良かれと思っていても、お子さん側では「もう話したくない」「どうせ怒られる」「何を言っても無駄」と受け取ってしまうことがあります。
一方的に禁止するより、相談して決める
- 次のテストまで、勉強時間とスマホ時間をどう分ける?
- 寝る前だけはスマホをリビングに置く?
- テスト2週間前からは、平日のゲーム時間を短くする?
スマホやゲームは、罰として取り上げるよりも、次のテストに向けたルールとして一緒に決める方が前向きです。
NG④:兄弟や友達と比較する
兄弟や友達と比較する言葉は、お子さんの心に強く残ります。 「お兄ちゃんはこの時期もっと取れていた」「友達は90点だったらしいよ」「同じ塾に行っている子はもっと取れているのに」といった言葉は、励ましではなく、自信を失う原因になります。
比較された言葉は、「自分は人より劣っている」「自分はダメだ」という思い込みにつながることがあります。
比較するなら、過去の本人と比べる
- 前より空欄が減ったね
- 計算ミスは少なくなったね
- 今回は提出物を早く出せたね
- 英単語は前より覚えられていたね
NG⑤:「もう塾に入れるよ」と一方的に告げる
テスト結果が悪いと、親としては外部サポートを考えたくなります。 塾や通信教材を使うこと自体は、悪いことではありません。
ただし、お子さんにいきなり「もう塾に入れるよ」「通信教材をやりなさい」「このままでは無理だから」と言うと、お子さんは「罰として塾に行かされる」と感じてしまうことがあります。 外部サポートを考える場合は、まず原因を見たうえで伝える方が自然です。
- 学校の授業でわからないところがあるなら、塾で聞く方法もあるよ
- 家だけで進めにくいなら、通信教材を使う方法もあるよ
- 一緒に合うものを探してみようか
このように言うと、塾や教材が罰ではなく、前向きな選択肢になります。
点数を見る前に確認したい答案用紙と問題用紙
テスト結果が悪かったときは、点数だけで判断しないことが大切です。 まずは、次の4つを順番に確認してみてください。
同じ50点でも、原因はまったく違うことがあります。 塾の現場では、点数だけを見て判断することはありません。必ず答案用紙を見ます。
さらに、できれば問題用紙も見ます。 答案用紙には、どこで点を落としたのかが残っています。問題用紙には、どのように考えて、どのように解いたのかが残っています。
点数だけではなく、問題用紙も見るんですね。
はい。問題用紙には、テスト中にどう考えたかの跡が残ります。
線を引いているか、筆算があるか、後回しの印があるかを見ると、原因が見えやすくなります。
答案用紙で見るポイント
| 見る場所 | 考えられる原因 | 次に見ること |
|---|---|---|
| 空欄が多い | 何を書けばよいかわからなかった | 基本問題も空欄か、記述だけ空欄か |
| 基本問題を落としている | 授業内容や学校ワークの理解不足 | ワークの同じ単元を確認する |
| 漢字・英単語・用語ミス | 暗記が最後まで仕上がっていない | 赤シートで確認できる状態か |
| 記述問題が空欄 | 難しそうだと感じてあきらめた | 部分点を狙う練習が必要 |
| 同じミスを繰り返す | ミスの型が直っていない | 見直し方法を決める |
記述問題は、完璧に書けなくても、わかるところまで書くことで部分点をもらえることがあります。 これは通知表の評価にも関係します。空欄のままで提出するのは、とてももったいないです。
問題用紙で見るポイント
多くの保護者の方が見落としやすいのが、問題用紙です。 問題用紙には、テスト中の思考過程が残っています。
問題用紙で確認したいこと
- 筆算やメモがあるか
- 問題文に線を引いているか
- 条件に丸をつけているか
- 後回しにした問題に印をつけているか
- 時間がかかりそうな問題を飛ばした形跡があるか
- 途中式や考えた跡が残っているか
問題用紙がきれいすぎる場合は、少し注意が必要です。 頭の中だけで処理しようとしている可能性があります。
数学なら筆算や途中式。国語なら線引き。理科や社会なら条件整理の跡。 こうしたものがあるかどうかを見ます。
問題文を読まずに感覚で解いている子は、設問の読み違いをしやすくなります。 難しい問題に時間を使いすぎて、取れる問題を落としている場合もあります。
問題用紙を見ると、点数だけではわからない原因が見えてきます。
答案用紙でわかる、点数が悪い4つの原因タイプ
ここからが、テスト結果を立て直すための中心です。 テスト結果が悪い原因は、単なる「勉強不足」だけではありません。
まずは、下の4タイプのうち、どれに近いかを見ていきましょう。
| タイプ | 答案の特徴 | 主な原因 | 対策 |
|---|---|---|---|
| 勉強時間不足型 | 基礎問題・空欄が多い | 練習量や日々の学習不足 | 学校ワークを自力で反復 |
| 理解不足型 | 応用問題で落とす | 考え方の理解不足 | 質問・解説環境を用意 |
| ケアレスミス型 | 読み違い・計算ミスが多い | 見直し方法の不足 | ミスの型を記録 |
| 勉強法ミス型 | やったはずなのに解けない | ワークを埋めただけ | 正誤分けと解き直し |
原因①:勉強時間不足型
勉強時間不足型は、基礎問題で点を落としているタイプです。
答案用紙のサイン
- 基礎問題でも点を落としている
- 空欄が多い
- 漢字、英単語、用語のミスが目立つ
- 記述問題が白紙のまま
このタイプの生徒は、学校の授業を十分に聞けていない、もしくは学校ワークを答えを見ながら進めていることがあります。 基礎問題は、授業を聞き、学校ワークにしっかり取り組めば、取れるようになる問題です。
それを落としている場合は、テスト直前だけでなく、日々の学習の取り組み方も見直す必要があります。
対策
まずは、学校ワークを答えを見ずに自力で解くことです。 間違えた問題には印をつけ、解けるようになるまで繰り返します。
空欄が多く、何を書けばよいかわからない状態なら、前の単元や前学年の内容に戻る必要があるかもしれません。
原因②:理解不足型
理解不足型は、基礎はある程度できているのに、応用問題で点を落としているタイプです。 このタイプは、さらに2つに分かれます。
答案用紙のサイン
- 基礎問題は解けている
- 応用問題で大きく落としている
- 後半の問題に手をつけた形跡が少ない
- 似たような考え方の問題で繰り返し間違えている
1つ目は、時間切れで応用問題に手が回らなかった場合。 2つ目は、応用問題の考え方そのものが理解できていなかった場合です。
応用問題は、時間が足りなくてできなかったのか。
それとも、解こうとしたけれどわからなかったのか。
ここを分けるだけでも、次の対策が変わります。
時間切れなら、テスト勉強の開始時期を前倒しし、基本問題を速く正確に解く練習が必要です。 理解が足りない場合は、学校の先生に質問する、塾で解説してもらう、通信教材で戻り学習をするなど、解説を受けられる環境を用意するのもよいでしょう。
原因③:ケアレスミス型
ケアレスミス型は、本当はわかっているのに、細かいミスで点を落としているタイプです。
答案用紙のサイン
- 設問の読み違いが多い
- 符号や単位のミスが多い
- 転記ミスがある
- 漢字や英単語の細かいミスがある
- 同じパターンのミスを繰り返している
このタイプの子は、とにかく早く解きたいと考えていることが多いです。 問題を読み切らないうちに解き始めたり、見直し時間を確保していなかったりします。
ケアレスミスを減らす具体策
- 設問に線を引く
- 条件に丸をつける
- 計算は筆算や途中式を書く
- 最後の5分は見直し時間にする
- ミスした種類をメモしておく
「凡ミスだったから大丈夫」で終わらせてはいけません。 凡ミスもミスです。練習のときに直さなければ、本番でも同じミスが出やすくなります。
原因④:勉強法ミス型
勉強法ミス型は、私が現場で見てきた中でも特に多いタイプです。 まったく勉強していないわけではありません。ただ、勉強のやり方が点数につながっていない状態です。
答案用紙のサイン
- 学校ワークと同じ問題は解けるが、形が変わると解けない
- 「やったはずなのに解けない」問題が多い
- ワークで間違えた問題と、テストで間違えた問題が一致していない
- 丸つけや解き直しが甘い
このタイプの子は、学校ワークを「埋めた」だけで、「解けるようになった」状態には至っていません。 ワークの1回目の丸つけが甘く、正誤が正しく分けられていないことがあります。
現場で多いタイプです
このタイプは、最も多い一方で、対策しやすいタイプでもあります。 やり方を変えるだけで、次のテストで点数が伸びることがあります。
もちろん個人差はありますが、塾の現場でも、30点台から80点台、50点台から90点台へ伸びた生徒はいます。
ただし、大切なのは「何点上がったか」だけではありません。 どこで止まっているかを見つけ、正しい順番で、できることから一つずつ直していくことです。
同じ50点でも、原因によって対策はまったく違う
ここまで見てきたように、同じ50点でも、原因によって対策は変わります。
| 同じ50点でも | 考えられる原因 | 次にやること |
|---|---|---|
| 空欄が多い50点 | 何を書けばよいかわからない | わかるところまで書く練習・基礎確認 |
| ケアレスミスが多い50点 | 見直し方法や演習量の不足 | ミスの型を記録し、見直し方法を決める |
| 応用問題だけ落とした50点 | 時間切れ、または応用理解不足 | 勉強開始を早める・解説環境を用意する |
空欄が多い50点
空欄が多い場合は、何を書けばよいかわからなかった可能性があります。 記述問題を見た瞬間に「これは難しい」とあきらめている場合もあります。
この場合は、まず空欄を減らすことが大切です。 完璧な答えでなくても、わかるところまで書く練習をします。
基本問題にも空欄が多い場合は、授業内容そのものの理解不足かもしれません。 教科書や学校ワークに戻って、基礎から確認しましょう。
ケアレスミスが多い50点
ケアレスミスが多い場合は、練習量や見直し方法に問題があることが多いです。 設問の読み違い、転記ミス、計算ミス、符号ミスなどです。
この場合は、問題に線を引く、筆算を書く、最後の5分を見直しに使うなど、具体的な方法を決めます。
応用問題だけ落とした50点
応用問題だけ落としている場合は、基本はできている可能性があります。 原因は、時間切れか、応用問題の理解不足です。
時間切れなら、テスト勉強を早めに始め、基本問題を速く正確に解く練習をします。 理解不足なら、学校の先生、塾、通信教材などを使って、考え方を補う必要があります。
点数の数字だけを見ても、対策にはつながりません。原因を見て、原因に合った対策を選ぶことが大切です。
テスト返却後の立て直し方|岩澤コーチが塾でやっている手順
テスト返却後、何から始めればよいのでしょうか。 ここでは、私が塾で実際に生徒にやってもらっている流れを、ご家庭でも使いやすい形にして紹介します。
間違いの量や教科によって、必ず7日間かける必要はありません。 少なければ3〜4日で終わることもあります。大切なのは、間違えたままにしないことです。
できているところを1つ見つける
まずは、点数だけを見て怒らないことです。「この問題はよく書けているね」「前より空欄が減っているね」と声をかけます。
答案用紙と問題用紙を一緒に見る
「どの問題は解けると思っていた?」「時間は足りた?」「ワークで似た問題はあった?」と、原因を探す聞き方をします。
学校ワークと答案を照らし合わせる
テストで間違えた問題と、学校ワークで間違えた問題が一致しているかを確認します。
原因を4タイプに分ける
勉強時間不足型・理解不足型・ケアレスミス型・勉強法ミス型のどれに近いかを整理します。
次のテストで変えることを1つ決める
全部を一気に変えるのではなく、まず1つだけ具体的に決めます。
1教科を選んで復習する
間違えた問題を、オレンジペン&赤シートなどを使って、何も見ずに思い出せる状態にしていきます。
学校ワークと答案を照らし合わせる
テストで間違えた問題と、学校ワークで間違えた問題が一致しているかを確認します。
| 照合結果 | 考えられる原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 一致している | 練習不足または暗記不足 | ワークで間違えた問題を、丸がたくさんつくまで繰り返す |
| 一致していない | ワーク1回目のやり方が甘い | 正誤の振り分け、丸つけ、解き直しの方法を見直す |
学校ワークは、提出することがゴールではありません。 テストで自力で解けるようになることがゴールです。
次のテストで変えることを1つ決める
全部を一気に変えようとすると続きません。まずは1つで十分です。
- 今回は1週間前から勉強を始めた → 次は2週間前から
- 学校ワークを1周しかしなかった → 次は間違えた問題を2回解き直す
- 英単語の暗記が甘かった → 毎日10個ずつ確認する
- ケアレスミスが目立った → 見直しの時間を最後5分確保する
「次は頑張る」だけでは、何を変えるのかが曖昧です。 数字を使って具体的に決めましょう。
オレンジペン&赤シートで復習する
間違えた問題を復習するときは、ただ眺めるだけでは不十分です。 大切なのは、何も見ずに思い出せるかどうかです。
私の塾では、オレンジペンと赤シートを使った復習をすすめています。
- 間違えた問題の答えを、オレンジペンで書き込む
- 赤シートで隠して、何も見ずに答えを言う、または書く
- 言えたら○、言えなければ×をつける
- ×がついた問題だけ、もう一度繰り返す
- 全部○になるまで繰り返す
1回で覚えられなくても大丈夫です。 3回、5回と繰り返すうちに、確実に解ける問題が増えていきます。
点数が悪いと内申点にどう影響するのか
テスト結果が悪いと、保護者の方が心配するのが内申点です。 ここで大切なのは、テストの点数だけで通知表が決まるわけではないということです。
もちろん、定期テストの比重は大きいです。 しかし、評価には次のようなものも関わります。
- 提出物の質
- 授業中の取り組み
- 小テストの結果
- 課題への取り組み
- 振り返りシート
- 授業中の発言やノート
特に学校ワークは、ただ提出すればよいわけではありません。 空欄がないか、丸つけが正しくできているか、解き直しができているか、途中式や考え方が残っているか、字をていねいに書いているか、提出期限を守っているか。 こうした部分も大切です。
テスト結果が悪かった場合でも、次のテストや提出物で立て直せる可能性はあります。 点数だけであきらめず、次に何を改善するかを具体的に決めましょう。
家庭だけで立て直しが難しいときの選択肢
ここまでの方法を試しても、家庭だけでは難しいと感じる場面があります。 次のようなサインが複数ある場合は、家庭だけで抱え込まず、外部サポートを検討してもよい段階です。
家庭だけで難しいサイン
- 勉強のペースが守れない
- 集中できる勉強スペースがない
- 質問できる環境がない
- わからない問題を自分で調べられない
- 学校ワークが毎回終わらない
- 親が声をかけると毎回けんかになる
- 英語や数学の前学年内容が抜けている
- 何から勉強すればよいか本人がわかっていない
- 勉強時間はあるのに点数が上がらない
家で声をかけると、どうしてもけんかになってしまいます。
その場合は、家庭だけで抱え込まないことも大切です。
質問できる環境や、勉強のペースを作ってくれる環境を用意すると、親子関係が少し楽になることもあります。
大切なのは、「罰として塾に行かせる」ことではありません。 お子さんが前向きに勉強できる環境を整えることです。
通信教育・家庭学習教材を使う
費用を抑えながら、自分のペースで進められるのが通信教育や家庭学習教材です。 学校の授業にはある程度ついていけていて、自分で計画を立てられる子に向いています。
ただし、完全に自分任せにすると続かない場合があります。 保護者の方が、進み具合を時々確認することも大切です。
塾に通う
質問できる環境や、勉強のペースを作ってくれる環境が必要な場合は、塾も選択肢になります。
授業についていけていない。家ではどうしても集中できない。前学年の内容が抜けている。何から勉強すればよいかわからない。 このような場合は、塾のサポートが役立つことがあります。
ただし、塾に行かせるときも、「もう塾に入れるよ」ではなく、「学校だけではわかりにくいなら、塾で教えてもらう方法もあるよ。一緒に合うものを探そうか」という伝え方の方が、お子さんの前向きな気持ちを引き出しやすくなります。
よくある質問
テスト結果が悪かったとき、親は最初に何と言えばいいですか?
まずは、できているところを見つけて伝えるのがおすすめです。 「ここはできているね」「この問題はよく考えているね」「前より空欄が減っているね」と声をかけると、お子さんは話を聞きやすくなります。 そのうえで、答案を一緒に見ながら、次に変えることを考えましょう。
点数が悪いのに言い訳ばかりするときはどうすればいいですか?
言い訳に聞こえる言葉の中にも、原因のヒントがあることがあります。 「時間がなかった」「問題が難しかった」「ワークと違った」「覚えたところが出なかった」といった言葉をすぐ否定せず、答案や問題用紙を見ながら確認しましょう。
本当に時間が足りなかったのか。基本問題で止まっていたのか。ワークのやり方が合っていなかったのか。 言い訳の中に原因があることもあります。
スマホやゲームは禁止した方がいいですか?
一方的に禁止するより、ルールを決める方がよいです。 スマホやゲームが勉強時間を減らしている場合は、使い方の見直しは必要です。
ただし、原因を見ずに取り上げると、親子の話し合いそのものが難しくなることがあります。 「テスト2週間前からは平日のゲーム時間を短くする」「寝る前はスマホをリビングに置く」「勉強時間が終わってから使う」のように、具体的なルールを一緒に決める方が続きやすいです。
何点以下なら塾や通信教材を考えるべきですか?
点数だけで決める必要はありません。 同じ50点でも、空欄が多い50点と、ケアレスミスが多い50点では対策が違います。
塾や通信教材を考える目安は、点数よりも原因です。 授業がわからない、前学年の内容が抜けている、ワークが毎回終わらない、何を勉強すればよいかわからない、親が教えるとけんかになる。 このような場合は、外部サポートを考えてもよいでしょう。
テストの点数が悪いと内申点は下がりますか?
定期テストの点数は、内申点に大きく関係します。 ただし、テストの点数だけで通知表が決まるわけではありません。 提出物、授業中の取り組み、小テスト、課題への取り組みなども評価に関係します。
だからこそ、テスト結果が悪かったときは、提出物や学校ワークの取り組み方も見直すことが大切です。
まとめ|間違いは神様のプレゼント
テスト結果が悪かったとき、親も子どもも落ち込みます。 ですが、現役塾長として20年以上、中学生を見てきて、私が確信していることがあります。
間違いがあるからダメなのではありません。間違いは、次に伸びるための材料です。
間違いは神様のプレゼント。
テストで間違えた問題は、次に伸びるための復習材料です。
テスト前の段階で間違えた問題は、本番で出会わなくて済むためのプレゼントです。 テスト本番で間違えた問題は、入試や模試で同じパターンが出てきたときに解けるようになるためのプレゼントです。
何もせずに失敗しないより、挑戦して間違えた方が、確実に成長します。 テストで間違えた問題が見つかったということは、お子さんがちゃんとテストを受けて、ちゃんと挑戦した証です。
今回の記事のまとめ
- 点数を見て怒る前に、できているところを1つ見つけて声をかける
- 答案用紙と問題用紙を一緒に見て、原因を探す
- 学校ワークとテストの間違いを照らし合わせて、勉強の質を確認する
- 4つの原因タイプに分けて、原因に合った対策を選ぶ
- オレンジペン&赤シートで、間違えた問題を解けるようになるまで繰り返す
- 次のテストで変えることを、数字を使って具体的に1つ決める
- 家庭で難しければ、通信教材や塾を「罰」ではなく「環境整備」として考える
テストの間違いは、過去のものです。 未来の結果は、今の前向きな行動から生まれます。
お子さんと一緒に、神様のプレゼントを一つひとつ開けていきましょう。
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テスト結果の原因が見えたら、次は具体的な勉強方法や家庭学習の進め方を確認してみてください。
