中学生に塾は必要?家庭学習で成績は上がる?|現役塾長が解説

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現役塾長が解説 中学生の塾選び 家庭学習との違い 塾が必要なケース

中学生に塾は必要?家庭学習で成績は上がる?

  • 「うちの子、このままで大丈夫なのかな」
  • 「塾に行かせた方がいいのだろうか」
  • 「でも、塾に入れたからといって、本当に成績が上がるの?」

子どもの勉強について、こうした不安を抱える保護者の方は多いです。

家ではなかなか勉強しない。言えば嫌な顔をする。見ていないとやらない。やったとしても、ただ机に向かっているだけに見える。

その姿を見ていると、「このまま放っておいて大丈夫なのか」「親として何かしてあげた方がいいのではないか」「やっぱり塾に通わせた方がいいのではないか」と考えるのは当然です。

一方で、塾に通わせるとなると、時間も費用もかかります。送り迎えの負担が出るご家庭もあります。せっかく塾に行かせても、思ったほど成績が上がらなかったらどうしようという不安もあるはずです。

お母さん お母さん

周りが塾に行き始めると、うちも行かせないと遅れるのではないかと不安になります。

岩澤コーチ 岩澤コーチ

その不安はよく分かります。ただ、塾を「周りが行っているから」で決めると、お子さんに合わないことがあります。

先に、私の考えを書きます

家で学校ワークを進め、間違えた問題をもう一度解くところまでできている子は、今すぐ塾へ行かなくても大丈夫です。

反対に、英語・数学の基礎が崩れている、分からない問題をそのままにしている、勉強の話をすると親子で毎回ぶつかる。この場合は、早めに外の目を入れた方がよいです。

迷う場合は、まず2週間だけ家庭学習の仕組みを作ってみてください。

見るのは、次の4つです

  • 家で勉強の流れができているか
  • 英語や数学で前の学年の内容があやしくないか
  • 分からない問題をそのままにしていないか
  • 勉強の話をすると親子で毎回ぶつからないか

この4つをもとに、家庭で見るか、塾を考えるかを3段階で分けます。

この記事でわかること

  • 塾が必要かを判断する4つのサイン
  • 家庭で見るか、塾を考えるかの3段階
  • 迷う家庭が2週間だけ試すこと
  • 家庭学習で様子を見てもよいケース
  • 塾に行っても点数につながらない理由
  • 子どもに合う塾の形と体験授業で見るところ
  • 中学生の塾費用の目安
  • 塾に行くべきか迷ったときの判断基準
  • 家庭学習と塾をどう組み合わせるか
目次

まず見る3段階|家庭で見るか、塾を考えるか

中学生に塾が必要か、家庭学習で見るかを判断するフローチャート
家庭で見るか、塾を考えるかを判断するためのフローチャートです。

① 家庭学習で進められている子

毎日ある程度机に向かえる。学校ワークを自分で進められる。分からないところを質問したり、調べたりできる。テスト前に何をすればよいか分かっている。

この状態なら、今すぐ塾へ行かなくても大丈夫です。家庭学習を続けながら、必要に応じて通信教育や市販教材を足す形でも進められます。

ここでいう「家で勉強の流れができている」とは、親が毎日細かく言わなくても、勉強を始め、学校ワークを進め、間違えた問題をもう一度解くところまで進んでいる状態です。

② 声をかければ動ける子

親が声をかけると勉強を始める。ただし、放っておくと止まる。何をすればよいか迷う。テスト前に慌てることが多い。

この状態の子が一番多いと思います。すぐに塾と決めなくても、まず家庭学習の仕組みを整える余地があります。

③ 家庭だけでは止まっている子

家でほとんど勉強しない。親が言っても動かない。分からない問題をそのままにしている。英語・数学で以前の単元から止まっている。親子で勉強の話をすると毎回ケンカになる。

この状態なら、塾を考えてよい段階です。勉強の時間、場所、やる内容を家庭だけで整えるのが難しくなっているからです。

迷う家庭は、2週間だけここを固定する

「声をかければ少しやるけれど、続かない」

「学校ワークはやるけれど、間違え直しはしない」

「塾に入れるほどなのか、まだ家庭で見るべきなのか分からない」

この中間の状態で迷うご家庭は、まず2週間だけ、次の3つを固定してください。

  • 勉強する時間
  • 使う教材
  • 親が確認する日

たとえば、毎日20分だけ学校ワークを進める。教材はあれこれ増やさず、学校ワークか教科書準拠の問題集に絞る。親が見るのは毎日ではなく、週1回だけにする。

この3つを2週間試しても進まない、または親子で毎回ぶつかるなら、塾や外部の力を一度使う段階です。

ただし、中3で志望校のレベルと自分のレベルとの差が分からない場合や、計算・文法・関数などの基礎が抜けている場合は、2週間待たずに一度見てもらってください。

塾を考える前に、学校の先生へ相談する、家庭教師を使う、通信教育のコーチを使う、自習室を使うという方法もあります。親子だけで抱え込まないことが先です。

相談先を分けるなら、次のように考えてください。

  • 学校での様子や提出物が分からない
    • まず学校の先生に確認する
  • 前の学年から戻って教える必要がある
    • 塾、家庭教師、個別指導を考える
  • 家では集中できない
    • 自習室や塾の自習利用を見る
  • 教材選びで迷っている
    • 通信教育や市販教材を比べる
  • 受験情報や志望校判断が不安
    • 学校の先生と塾の両方に相談する

20年以上、中学生と保護者を見てきて感じること

岩澤コーチ 岩澤コーチ

私は和歌山県新宮市で20年以上、学習塾アイリスを運営してきました。塾に通って伸びる子もいますし、家庭学習中心でしっかり伸びる子もいます。

一方で、他の塾から移ってくる子の中には、「塾には通っていたけれど、何が分かっていないのか本人も整理できていなかった」という子もいます。

塾に入れば何とかなる、というものでもありません。たとえば、野球で先生が理想のフォームを見せても、素振りを重ねるのは本人です。勉強も同じで、塾で解き方を教わっても、家で解き直す時間がなければ点数には変わりません。

今のお子さんに足りないものが、時間なのか、場所なのか、説明なのか、演習なのか、受験情報なのか。そこを見てから、塾が必要かを考えてください。

迷ったらここを見る。塾を考えた方がよい4つのサイン

現場で見ていて、「この状態なら塾や外部の力を考えた方がよい」と感じるサインは4つです。

たとえば、家で勉強しない子は、分からないところも放置しがちです。分からないところが増えると、勉強のやり方も雑になります。中3になると、そこに受験の不安も重なります。

「何個当てはまるか」だけではなく、「一番大きく止まっているのはどこか」を見てください。

① 家で勉強する時間が作れない

家に帰ると、スマホ、ゲーム、動画、テレビなどの誘惑があります。なかなか勉強を始められない。始めても集中が続かない。宿題以外に何をすればいいのか分からない。

この状態では、家庭学習だけで成績を上げるのはかなり難しくなります。成績は「やる気」だけで決まるものではなく、習慣の影響が大きいからです。

塾の強制力とは、怒って押さえつけることではありません。

決まった曜日と時間に勉強する。家とは違う場所で机に向かう。今日やる内容が用意されている。先生や周りの生徒の目がある。サボりそうなときに声をかけてもらえる。

家では動けない子が、場所を変えることで勉強に入れることがあります。塾の確認テストなどでちゃんと理解しているかを見てもらえるのもメリットです。

生徒の声

先生、自習室あけてほしい。家じゃ集中できんから。

岩澤コーチ 岩澤コーチ

私の塾でも、休みの日にこう言う子がいます。

これは、本人にやる気がないという話ではなく、気持ちの切り替えの問題です。家にはスマホもある。布団もある。家族もいる。そういう子でも、塾の自習室に来ると、周りが勉強しているので自然と机に向かうことがあります。

② 分からないところを放置している

家庭学習でつまずく子に多いのが、分からない問題をそのままにしてしまうことです。

特に英語と数学は積み上げの教科です。前の内容があいまいなまま次に進むと、後になるほど苦しくなります。

  • 英語のbe動詞と一般動詞があいまいなまま長文に入る
  • 数学の計算が不安定なまま方程式や関数に進む
  • 中2の連立方程式や一次関数が弱いまま中3内容に入る
  • 理科や社会も、覚え方が分からず何となく眺めて終わる

塾の価値は、教えてもらえることに加えて、どこで止まっているのかを見つけてもらえる点にもあります。

岩澤コーチ 岩澤コーチ

塾で見ていると、「中3の数学が分からない」と言っている子の原因が、中2の一次関数にあることがあります。さらに戻ると、中1の比例・反比例があいまいなこともあります。

本人は「今の単元が分からない」と思っています。でも、実際には前の単元で止まっている。ここを見つけないまま今の問題だけを解いても、なかなか点数につながりません。

③ 勉強のやり方が点数につながっていない

努力しているのに結果が出ない子もいます。本人なりに頑張っています。ただし、やり方がずれていることがあります。

たとえば、ノートをきれいにまとめる。答えを写す。赤ペンで直して終わる。覚えるだけで、解く練習が少ない。テスト前だけ慌てて勉強する。

これでは、勉強した気持ちは残りますが、点数にはつながりません。

点数に変えるには、理解する、覚える、解く、間違えたところを直す、もう一度自分の力で解く。この流れが必要です。

岩澤コーチ 岩澤コーチ

塾でも、宿題を出しているだけでは伸びません。答え合わせをして、間違えた問題をもう一度解いて、自分で説明できるところまで持っていってください。

成績が変わる子は、間違えた問題を隠しません。「先生、ここが分からん」と持ってきます。そして、理解できたら、それを何度もやり直します。

反対に、答えを写して丸にして終わっている場合は、成績は上がりませんし、受験時に、結局、難易度が高い問題も含め、やる量が増えて自分に返ってきます。

成績が伸びない原因をもっと詳しく知りたい方は、毎日勉強しているのに成績が伸びない中学生の共通点5つでも詳しく解説しています。

④ 受験情報や進路戦略が必要

受験学年になると、家庭だけで判断するのが難しいことが増えます。

  • 今の成績でどの学校を目指せるのか
  • 内申点はどれくらい影響するのか
  • どの教科を優先して上げるべきか
  • 過去問はいつから始めるべきか
  • 苦手教科をどこまで追うべきか
  • 私立と公立をどう組み合わせるか

受験では、ただ頑張るだけでは足りません。方向を間違えると、努力しても点数に結びつきません。

特に中3の場合、「頑張ります」だけでは時間が足りなくなることがあります。その意味で、受験期の塾は、学習指導だけでなく進路戦略の面でも意味があります。

中3で志望校のレベルと自分のレベルの差が分からない、英語・数学のどこから戻るべきか分からない、親子だけで話すと毎回ぶつかる。そういう場合は、塾に入るかどうかを決める前に、今の状態を一度整理してもらう方法もあります。

家庭学習中心で進められる子と、外の力を借りた方がよい子

塾に行かなくても、家庭学習で十分に伸びる子はいます。

ただ、親がほとんど関わらなくても、自分で計画を立て、学校ワークを進め、間違え直しまでできる子は多くありません。

だから、「家庭学習中心で進められる子」の条件を読んで、うちの子は無理だと落ち込む必要はありません。

多くの子は、最初から自走できません。最初は、親の声かけ、教材、塾、自習室、先生との約束などを使いながら、少しずつ自分で進める形に近づけていきます。

① 自分で勉強を始められる

家庭学習で伸びる子の大きな特徴は、自分で勉強を始められることです。

  • 今日やることを自分で考えられる
  • 分からないところをそのままにしない
  • テストまでに何を終わらせるか考えられる
  • 気分に左右されず机に向かえる

こうした子は、塾がなくてもかなり伸びます。

ただし、最初から完璧である必要はありません。まずは「毎日同じ時間に10分だけ机に座る」でもよいです。そこから、学校ワークを開く。次に、間違えた問題を直す。少しずつ段階を上げていけば大丈夫です。

② 学校の授業をある程度理解している

学校の授業内容をある程度理解している子は、家庭学習でも伸びます。

  • 授業を聞いて大まかに分かる
  • その日のうちに復習する
  • ワークや問題集で演習する
  • 間違えた問題をやり直す

この流れができていれば、塾に頼らなくても力はつきます。

反対に、授業を聞いてもほとんど分からない状態なら、家庭学習だけで立て直すのは大変です。その場合は、前の単元に戻って見る方がよいです。塾、通信教育、市販教材のどれを使うにしても、「今の単元だけを追わない」ことを意識してください。

成績が上がる子の1日の流れは、成績が上がる中学生の1日の過ごし方でも詳しく解説しています。

③ 保護者の関わり方が適切

家庭学習が進んでいるご家庭には共通点があります。管理しすぎず、放置しすぎないことです。

  • 勉強する時間と場所を決める
  • 結果だけでなく過程を見る
  • 感情的に叱りすぎない
  • 必要以上に横から口を出しすぎない
  • 困ったときに相談できる雰囲気を作る
  • 週に1回だけ進み具合を見る

毎日細かく管理しようとすると、親子ともに疲れます。反対に、完全に本人任せにしてしまうと、まだ自走できない子は止まってしまいます。

家庭学習では、この距離感を見てほしいです。

声かけの具体例は、「勉強しなさい」は逆効果?やる気を引き出す親の声かけも参考にしてください。

塾に行っても点数につながらない理由

塾に通っているのに、思うように成績が伸びない子もいます。「塾に入れたのに、なぜ?」と感じる保護者の方もいると思います。

理由は、塾の授業と家庭学習がつながっていないことにあります。

① 塾で「分かったつもり」になっている

授業を聞くと、「分かった気」になります。でも、分かることと、できることは違います。

成績を上げるのは、授業を受けた時間ではなく、自分の力で解けるようになるまで反復した時間です。

② 塾に通うこと自体が目的になっている

「塾に行っているから大丈夫」と思うと、家庭での復習が弱くなることがあります。すると、せっかく習ったことも定着しません。

岩澤コーチ 岩澤コーチ

保護者の方が「塾に入れたから、これで安心」となってしまうと危ないです。塾で教わった内容を、家で解き直して初めて力になります。

③ 今の課題と塾の形が合っていない

塾には、集団、個別、自立型、映像など、いろいろな形があります。お子さんの課題と合っているかが判断の軸です。

たとえば、基礎が抜けているのに先取り授業を受けている。本当は演習量が必要なのに説明中心の授業を受けている。質問が苦手な子が質問前提の環境にいる。自分で進められない子が映像だけに任されている。

こうなると、塾に行っていても点数につながりません。

④ 学習量が足りない

週に1回、2回塾へ行くだけで、何もしなくても成績が上がるほど勉強は甘くありません。

家庭での復習、宿題、反復練習、間違えた問題のやり直し、次の授業での質問。こうした時間が足りなければ、結果は出ません。

だから、塾を選ぶときは「授業が分かるか」だけでなく、「家で何をするかまで決まるか」を見てください。

子どもに合う塾の形と、体験授業で見るところ

塾の形は、次のように考えると分けられます。

集団塾が向いている子

  • 学校の授業についていけている
  • ある程度の基礎がある
  • 競争心がある
  • 周りの生徒から刺激を受ける
  • 宿題や復習を自分で進められる

集団塾は、授業のテンポが合う子には力になります。周りに負けたくないという気持ちがある子にも合います。ただし、基礎が大きく抜けている子には、授業が速く感じることがあります。

個別指導塾が向いている子

  • 苦手単元がはっきりしている
  • 前の学年に戻る必要がある
  • 質問するのが苦手
  • 自分のペースで進めたい
  • 集団授業だと置いていかれる

個別指導は、つまずいている場所を見てもらえる形です。ただし、授業を受けるだけで、家で解き直しをしなければ定着しません。

自立型・演習型の塾が向いている子

  • ある程度、自分で進められる
  • 演習量を増やしたい
  • 分からないところだけ質問したい
  • 家では集中できない
  • 勉強する場を作りたい

自立型・演習型は、問題を解く時間を確保できるのが強みです。ただし、何も分からない状態から一人で進めるのが難しい子には、最初の導きが必要です。

映像授業が向いている子

  • 授業を止めたり戻したりしたい
  • 自分のペースで復習したい
  • 費用を抑えたい
  • 塾や家庭学習と併用したい

映像授業は便利です。ただ、見るだけで終わると点数にはつながりません。映像を見る、問題を解く、間違え直しをする。ここまでセットにして使ってください。

体験授業で見るポイント

体験授業では、先生の話のうまさだけで判断しない方がよいです。

見たいのは、授業後に子どもが自分で解ける方向へ進めそうかです。

  • 子どもが質問できそうか
  • 説明を聞いたあと、自分で問題を解けているか
  • 宿題や家庭学習の指示が具体的か
  • 先生が、どこでつまずいているかを見ようとしているか
  • 親への説明が、料金だけで終わっていないか
  • 入塾後に、家庭で何をすればよいかまで話してくれるか

保護者の方は、体験授業のあとに次の質問をしてみてください。

  • うちの子は、どこでつまずいているように見えましたか?
  • 入塾した場合、最初の1か月は何をしますか?
  • 家では何をすればいいですか?
  • 宿題はどのくらい出ますか?
  • 定期テスト前はどう進めますか?
  • 成績が上がらない場合、どこを見直しますか?

この質問に具体的に答えてくれるかどうかは、塾選びの手がかりになります。

中学生の塾費用は、月謝だけで見ない

塾を考えるとき、費用は大きな問題です。

ただし、最初から全教科で通う必要はありません。苦手な1教科だけ、週1回だけ、テスト前だけという使い方もあります。

文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」では、年間の学習塾費について、中学校では公立が約23万円、私立が約16.8万円とされています。また、学習塾費を支出した家庭に限ると、公立中学生は約34.9万円、私立中学生は約32.8万円と報告されています。

出典:文部科学省「令和5年度 子供の学習費調査」

学習塾費の目安

  • 公立中学生の学習塾費:年間 約23万円
    • 全体平均です。塾に通っていない家庭も含まれます。
  • 私立中学生の学習塾費:年間 約16.8万円
    • 全体平均です。学校内サポートが厚い私立では塾費が低めに出る場合があります。
  • 学習塾費を支出した家庭だけの平均
    • 公立 約34.9万円
    • 私立 約32.8万円

実際に塾へ通う家庭だけで見ると、年間30万円を超えることも珍しくありません。

授業形式別の月謝相場

地域や塾によって差はあります。

私の地域で見ている感覚も含めて言うと、中学生の塾費用はおおむね次のように考えておくとよいです。

集団指導塾

月2万円〜5万円程度が一つの目安です。

個別指導塾

月3万円〜7万円程度が一つの目安です。

1教科・週1回から始める場合

私の地域のような地方都市では、1教科・週1回なら月1.2万円〜3万円前後のレンジです。

ただし、塾の形、授業時間、講習の有無によって総額は変わります。月謝だけで判断せず、教材費、講習費、模試代、施設費まで含めた年間総額を聞いてください。

費用面で迷う場合は、月に出せる上限を決めてから、教科数と回数を考えてください。「高いから無理」と止まる前に、どの教科に一番お金と時間を使うべきかを見ることです。

家庭学習と塾をどう組み合わせるか

岩澤コーチ 岩澤コーチ

私の答えは、家庭学習を軸にしながら、必要な部分だけ塾を使うことです。

ただし、家でまったく進まない子に、いきなり「家庭学習を軸にしなさい」と言っても難しいです。その場合は、まず塾や自習室を使って、勉強する時間と場所を外側から作る方が早いことがあります。もちろん、子どもにあった勉強方法の指導や、課題の進め方、分からないところを教えてもらえるというメリットもあります。

家庭学習が成績の土台になる

成績を上げる本当の主役は、毎日の家庭学習です。

学校の授業を受ける。その日のうちに復習する。問題を解く。間違えたところを直す。もう一度解く。

この繰り返しが、成績の土台になります。どれだけ良い塾に通っていても、家庭学習が弱ければ成績は安定しません。

塾は弱点補強とペース管理に使う

塾を使う価値が高いのは、苦手単元を見つけてもらう、分からないところを教えてもらう、勉強法を修正してもらう、学習計画を立ててもらう、受験情報や進路相談を受けるといった場面です。

塾で弱点を見つけ、家で解き直す。塾でペースを作り、家庭学習で量を積む。この組み合わせができると、点数に変わっていきます。

塾に行くべきか迷ったときの判断チェックリスト

塾が必要かどうか迷ったときは、最初に「特に重く見るサイン」を確認してください。

次の4つは、個数のカウントより優先します。

  • 英語・数学で前の学年の内容があやしい
  • 分からない問題をそのままにしている
  • 勉強の話をすると親子で毎回ぶつかる
  • 中3で受験情報や志望校判断に不安がある

このうち1つでも強く当てはまるなら、早めに外の力を借りることを考えてください。

そのうえで、次の項目を見てください。

チェック項目

  • 家でほとんど勉強しない
  • 学習習慣が安定していない
  • 何を勉強すればよいか分からない
  • 学校ワークがテスト直前まで終わらない
  • 計算・文法・関数などの基礎があやしい
  • 分からない問題をそのままにしている
  • 勉強の話をすると親子で毎回ぶつかる
  • 保護者が勉強の管理で疲れている
  • 中3で受験情報や志望校判断に不安がある

判断の目安

  • 0〜1個
    • 重いサインがなければ、まずは家庭学習の見直しでよいです。勉強する時間、使う教材、確認する日を決めて様子を見ましょう。
  • 2〜3個
    • 家庭学習だけでは止まる場面が出ています。通信教育、市販教材、学校の先生への相談、塾の体験授業などを検討してよい段階です。
  • 4個以上
    • 塾や外部のサポートを早めに考えた方がよいです。本人だけ、親子だけで抱えると、学習の遅れが大きくなる可能性があります。

この基準で見ると、「周りが行っているから」ではなく、「わが子に今必要かどうか」で判断できます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 中学生は塾にいつから通うのがベストですか?

一概には言えません。学年ごとに、見る時期・見る内容・次の行動を分けて考えると判断できます。

中1

  • 見る時期:最初の定期テスト後から夏休み前
  • 見る内容:英語と数学の基本が崩れていないか、学校ワークが期限までに終わっているか
  • 家庭で試すこと:勉強する時間を固定する。学校ワークを早めに始める。英語の文法と数学の計算を戻って確認する
  • 次の行動:夏まで続くなら、塾や学習相談を検討する

中2

  • 見る時期:1学期後半から2学期
  • 見る内容:連立方程式、一次関数、英語の文法で止まっていないか
  • 家庭で試すこと:前の単元に戻って解き直す。間違えた問題だけでも2回目をする
  • 次の行動:戻る単元が多い場合は、学校の先生や塾などに一度見てもらう

中3

  • 見る時期:春から夏前
  • 見る内容:志望校との点数差、内申点、苦手教科の優先順位
  • 家庭で試すこと:学校ワーク、定期テストの答案、模試の結果を見て、落としている教科を1つに絞る
  • 次の行動:何を優先すればよいか分からない場合は、家庭で迷い続けず、早めに進路相談や体験授業を使って判断する

Q2. 塾に通えば必ず成績は上がりますか?

必ず上がるとは言えません。

塾に通っても、聞いて終わりになっていたり、家庭で復習していなかったり、今の課題と塾の形が合っていなかったりすると、思うように伸びません。

入塾後は、点数だけでなく、宿題を出しているか、間違え直しをしているか、本人が「何が分からないか」を言えるようになっているかを見てください。塾の授業と家庭学習がつながってくると、少しずつ変化が出ます。

Q3. 集団塾と個別指導塾、どちらがいいですか?

お子さんのタイプによります。

学校の授業についていけていて、競争心がある子は集団塾が合うことがあります。前の単元に戻る必要がある子、質問が苦手な子、自分のペースで進めたい子は、個別指導の方が合うことがあります。

料金や知名度だけで決めず、体験授業で「説明後に自分で解けているか」「家庭学習の指示が具体的か」を見てください。

Q4. 塾と通信教育はどちらがいいですか?

自分で進められる子は、通信教育でも十分に学べます。

一方で、声をかけても動かない子、質問できる相手が必要な子、家では集中できない子は、塾の方が合うことがあります。

費用を抑えたい場合は、まず通信教育や市販教材で様子を見る方法もあります。ただし、何をやればよいか分からない状態なら、学校の先生や塾などに一度見てもらった方が早いこともあります。

Q5. 子どもが「塾に行きたくない」と言います。どうすればいいですか?

まずは、嫌がる理由を聞いてください。

  • 友達に会うのが嫌
  • 先生と合わない
  • 授業が難しすぎる
  • 宿題が多すぎる
  • 行く時間がしんどい
  • そもそも勉強が怖くなっている

理由によって対応は変わります。

無理やり通わせても、効果は出ません。原因を確認してから、別の塾、個別指導、家庭学習、通信教育などを考えましょう。

Q6. 塾に行く前に家庭学習で試せることはありますか?

あります。

まずは、次の3つを試してください。

  • 決まった時間に10分だけ机に座る
  • 学校ワークを1周終わらせる
  • 間違えた問題だけ、もう一度解く

最初からワーク3周を完璧にやろうとしなくて大丈夫です。

まずは1周を終わらせる。次に間違えた問題だけ2回目をする。余裕があれば、テスト前にもう一度解く。

この段階で考えると、始めるハードルが下がります。

2か月ほど試しても変化がない場合は、塾や外部サポートを検討するタイミングです。

まとめ|塾か家庭学習かではなく、今の子どもに必要な支えを選ぶ

塾が必要かどうかは、周りではなく、今のお子さんの状態で決めます。

家で学校ワークを進め、間違え直しまでできているなら、今すぐ塾でなくても大丈夫です。

でも、計算や文法の基礎が抜けている。分からない問題をそのままにしている。親子で毎回ぶつかる。中3で志望校判断に不安がある。

このどれかが強く当てはまるなら、早めに外の目を入れてください。

焦って周りに合わせる必要はありません。親子だけで抱え込むより、今どこで止まっているかを整理した方が前に進めます。

塾に入る前に、今の状態を整理したい方へ

🌱 ひとりで判断が難しいときは、今の状態から整理しましょう

「うちの子は塾が必要なのかな」
「家庭学習でいける気もするけれど、不安が残る」
「今のやり方で本当に合っているのか分からない」

こうして迷っている方は、今のお子さんの状態を一度整理してみてください。

必要なのは、とにかく塾に入ることではなく、今の課題を見つけることです。

こんなご相談に対応しています

  • 家で勉強しない
  • 何をやればいいのか分からない
  • 頑張っているのに結果が出ない
  • 親子で勉強のことでぶつかってしまう
  • 塾に行くべきか判断できない

ご相談は随時受け付けています。

家庭学習でいける場合は、そのままお伝えします。

塾が必要そうな場合は、どこで止まっているのかを一緒に整理します。

「記事を読んで相談したい」と送っていただければ大丈夫です。無理な勧誘はしません。

また、すでに塾に通われていて、お子さんに合っているか分からない場合もあると思います。そのようなお悩みも、ご相談ください。

※本記事は作成時点の情報をもとにしています。塾の料金・サービス内容・受講条件は変更される可能性があります。最新情報は各塾・各サービスの公式案内でご確認ください。

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この記事を書いた人

「難関校合格指導」はもちろん、「勉強しない子」「伸びない子」を変えてきた現役塾長。

和歌山県で20年以上続く学習塾を運営。
中央大学卒業後、カナダ留学を経て、英会話スクール・コンピュータースクールを運営。

現在は、小学生・中学生・高校生を対象に指導し、超基礎から最難関校受験対策まで幅広く対応。
これまで数多くの生徒の成績向上・志望校合格をサポートしてきました。

「努力しているのに伸びない子」「やる気が出ない子」の改善も得意とし、
勉強法だけでなく、家庭での関わり方まで含めた指導を行っています。

このブログでは、現場での実体験をもとに、
保護者の方がすぐに実践できる具体的な方法をお伝えしています。

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